データ入力という仕事を知っているかな?
昔はキーパンチャーさんて言っていたやつだよね。今でも会社ではそういう風に呼ぶ人もいるな。
たくさんのデータを入力するんでしょ。緻密で大変な作業というイメージね。
多くのデータを正確に入力していくのは大変だね。なんでもそうだけど、結構単純な作業でもあるので、コツを掴んでしまえば、スピードや正確性が上がっていくから、ある程度続けるつもりがあるならオススメの副業なんだよ。今回はデータ入力について説明するね。
データ入力の仕事とは
データ入力の業務は、紙に記載されている情報、例えばアンケート調査、顧客の名簿、名刺などをエクセルなどのソフトを使って、データ化していく業務です。
基本的に難しいスキルは必要なく、エクセルやワードなどのソフトの基本操作や文字入力ができれば、仕事は可能です。
パソコンとネット環境があれば、仕事ができますので、簡単に始められるという点でとても人気があります。
データ入力の仕事の需要、今後の状況など
企業の中には、データ化していないもの、例えば紙のアンケートなどが必ずあります。こういったものはデータ化しないと管理できませんので、データ化という仕事が発生するのです。
世の中のものがすべてデータ化されていれば、データ入力業務の仕事がなくなるのですが、現実的にはそんなことはありません。
データ入力業務はとても簡単な業務ですが、企業としてはこうした誰でもできる業務というのは、高い給料を支給する社員にやらせるよりも、バイトや外注した方が経費の削減になります。
企業だけではなく、役所も次第にそういった仕事を外部へ委託するようになっています。
したがって、データ入力業務というのは、この先も需要が見込まれる仕事だと考えられます。
必要なスキル
資格は不要。必要なのは資質。
データ入力の仕事には特別な資格や能力は不要です。
必要なのは、「根気」や「根性」、「ずっと同じ作業をしていられる」といった、その人の資質の部分です。
単純な作業をひたすら続けていくことができるのであれば、それは、データ入力においては立派なスキルといえます。
単純作業だからこそ、経験がなくても仕事ができるのです。
未経験者よりも経験者の方が優遇されることもありますが、単純作業なので、すぐに慣れることができます。
ただ、未経験者だと作業量の目測を誤って、納期までに仕上がらないといった人がいるようです。最初は余裕を持った納期の仕事を選んだ方がいいと思います。
オフィスソフトが使える
データ入力に必要なソフトなエクセルやワードなどのオフィス用のソフトを使えるといいでしょう。
最近では、最初からパソコンに搭載されていないものも多いと思いますが、持っていない人は、オープンオフィスなどでも作業は可能となることが多いです。業務を行うときに確認するといいでしょう。
データ入力とは直接関係ありませんが、今後ネットで仕事をしていくのであれば、オフィスソフトをある程度使えると、仕事の幅も広がっていくと思います。
ブラインドタッチができる
データ入力ですので、ブラインドタッチができた方が断然有利に仕事を進められます。
仕事をこなしていくうちに、タイピングのスピードも上がっていきますが、ブラインドタッチはできるに越したことはないです。
ゲームなどで楽しみながら、ブラインドタッチを習得できるものが多くありますので、活用するといでしょう。
思うより、早くブラインドタッチが習得できるはずです。
ちなみに、日本語で1分間に100字。数字だと1分間に200字程度の入力ができると、スキルが高いとみなされますので、それを目指して練習していくのもいいと思います。
こういったサイトもありますので、参考にしてください。
確認ができること
データ入力が終わったら、それでよし。というわけではありません。しっかりと入力できているか、確認をしないといけません。
タイプにミスはつきものです。入力した内容がすべて正確である保証はどこにもありません。
ミスがあるものは、完成品として納品できないものです。
この確認の仕事というのも、おおいに資質などに左右されます。
一度でも、企業で事務仕事をした経験のある人なら、その大切さがわかっていると思いますが、最初はなかなか難しいものです。
ここでも根気の強さが求められてきます。
データ入力で収入はどのくらいになるのか?
データ入力は、内容が簡単なため、比較的単価が安くなっています。
報酬は仕事の内容にもよりますが、単純に入力していくだけの場合、
1文字0.1円~0.3円
程度が相場になります。
また、名刺や名簿、アンケートなどだと1件あたりの値段となることもあります。
1文字0.3円で1時間に2,000文字を入力できる人だと、時給換算で600円になります。
1日に3時間で週に5日間仕事をした場合、週に15時間、月に60時間を捻出できるとします。
すると、月収は36,000円になります。
在宅というメリットを考慮すれば、アルバイトやパートとしては、悪くない収入だと思います。
最初は入力スピードが遅いことなどから、想定した時給に届かないかもしれませんが、慣れてきたら、どの程度の単価の仕事を受けて、月にどのくらい作業するかというのを計算すれば、十分に家計の足しになるでしょう。
出勤する場合は時給がいい
ちなみに、企業などの専用の場所へ行ってデータ入力業務を行う場合は、通常は時給で給与が支払われます。
この場合の時給は、1,000円前後となることが普通です。
ただし、ある程度のスキルがある人が雇われることになります。
データ入力以外に検索作業などが業務に含まれていると単価が高い
住所入力に郵便番号の検索などの業務が付いたりすると、通常のデータ入力よりも単価は上がります。締め切りやノルマの状況によっても単価が上がってきます。
場合によっては、1,000円を超える時給になることもあります。
捻出できる時間とタイプの早さにもよりますが、月収5万円も十分に可能になってきます。
自分の作業スピードと捻出できる時間を考慮して、月収を計画するといい。
経験を積むことで収入は上昇する
データ入力の業務をやったことのない人は、最初はコツがつかめなかったり、ブラインドタッチができなかったりで、戸惑うこともあると思いますが、始めて少しすると、入力スピードなどがどんどん早くなっていきますので、時給換算にするとかなり上がっていくと思います。
最初は1時間に500文字程度しか入力できなかった人が、1時間に3,000文字や4,000文字を入力できるようになったというのは、よく聞く話です。
さらに経験を積んでいけば、1時間に6,000文字の入力もできるようになりますので、こうなると、スキルのところで書きましたが、1分に100文字の入力ができることになりますので、上級者として扱われてきます。
ただし、これも繰り返しになりますが、入力した後の確認の作業も含めて仕事になりますので、そこも含めて効率が上がってくると思います。
また、仕事をする上で当然のことではありますが、在宅の仕事はメールでのやり取りが多くなってきます。すぐに相手と連絡を取れるように心がけることや、丁寧なメッセージを書くこと、相手を思いやる姿勢を見せることなども、いい仕事を回してくれたり、単価アップにつながるものと考えておくといいでしょう。
在宅の主婦の人の中には、就職していない人や、ちょっとしか働いていない人もいるので、ビジネスマナーを知らない人もいます。
当たり前のマナーを踏まえておくだけで、差がつくとも言えます。
データ入力の具体的な仕事内容
データ入力の仕事が概ね理解できたと思いますが、もう少し具体的に仕事の内容を確認していきます。
具体的には以下のような内容をデータ入力します。
- 名刺、名簿、住所録(企業、学校名、DMの宛名など)
- 業種の名簿
- 経理伝票
- サイトの入力代行
- 論文
- アンケートの質問
- 手書きのアンケート結果
- スーパーなどのチラシ
- 英語で書かれたものを、カタカナにして入力
- エクセルのデータを加工してまとめる。
- データからグラフを作成する。
- レビュー
入力の元となるのは、紙やPDF、ワードファイルなどになります。紙だと、手書きの文字の判別が難しいものがあり、時間がかかったりします。
また、データ入力に付随して、ウェブサイトへの画像アップロード、ウェブサイトの内容の調査などが組み合わさっている仕事もあります。
メリット
データ入力の仕事は資格などが不要であって、単純作業ですので、誰でも在宅で始めることができるのは大きなメリットだと思います。
メリットとしては、以下のようなことになります。
- 時間が決まっていないので、隙間時間を利用できる。
- 通勤がないので、その時間を有効に使える。
- 資格やスキルが必要ない。
- パソコンとネット環境があれば、始められる。
- 仕事を続けることで事務処理能力が向上する。
- パソコンの基本的なスキルが身につく
ある意味、日中のテレビを見ている時間を仕事に当てるだけで、お小遣い稼ぎができるという言い方もあります。
デメリット
メリットの反面、大変な要素もあります。すべての人に当てはまるわけでありませんが、以下のようなデメリットがあります。
- 単価が安い
- 肩がこる
- 眼が疲れる
- 頭が痛くなる
- 納期がストレスになる
- キー入力による手首などの痛み
特にデータ入力は始めてしまうと、集中しがちです。そのため、休憩を適度に入れることができず、肩こり、目の疲れなどが苦痛になってきます。
休憩を挟み、ストレッチを行ったり、目を温めてみたり、目薬をさしたりすることが大切です。
また、ブルーライトをカットできるメガネやフィルターなどを用意するといいでしょう。長時間のブルーライトは、少しずつ体にダメージを与えますので、気をつけましょう。
向いている人
誰でもできると思いがちなデータ入力ですが、向き不向きがあります。
自分の資質と比べて、向いているかどうか、考えてみましょう。
向いている人は以下のような人です。
- パソコンに向かってキータイプをすることが好きな人
- 長時間同じ作業をすることができる人
- 確認作業もしっかりとできる人(正確に入力できる)
- 単純な事務処理が好きな人
- 几帳面な人
- 淡々と作業をするのが好きな人
具体的に始める手順
仕事はどこで探せばよいのでしょうか。ここでは仕事の探し方を説明します。
最もおすすめなのが、クラウドソーシング
クラウドソーシングサービスは、個人や企業が仕事を募集していて、それをやりたいという個人とマッチングを行うようなサービスです。
有名なクラウドソーシングのサイトがありますので、登録してみて、どのような仕事があるのかを確認してみるといいでしょう。(登録は無料です。)
仕事を見ているとわかってきますが、単価は文字入力のみのものが最も安く、他の業務が付随するものは、少しずつ高くなっています。
また、文字入力の他にどういったスキルが求められているのかも分かってくると思いますので、大手のサービスを2~3サイト登録してみるといいでしょう。
クラウドソーシング | 概要 |
---|---|
ランサーズ | クラウドソーシングサイトの最大手です。登録されている仕事の数がすごく多いです。登録は無料ですので、まずは登録してどういった仕事があるのかだけでも見てみるといいでしょう。 |
クラウドワークス | ランサーズと同様にクラウドソーシングの大手です。ランサーズと同様に多くの仕事が登録されていますので、ランサーズとあわせてこちらも登録しておきましょう。 |
@SOHO | 求人している企業と個人のマッチングサイトで、掲示板のようなものです。契約や支払いなどの手続きは全て自分たちで行うことになります。したがって、手数料がかかりません。仕事を依頼する側は住所などの情報を提供する必要がありますので、個人で仕事を依頼する人よりは企業が圧倒的に多いです。 |
SOHOビレッジ | @SOHOと同様で求人している企業と個人のマッチングサイトです。もちろん手数料などはかかりません。 |
Bizseek(ビズシーク) | 仕事に対する手数料が安く、10万円以下の場合手数料は5%、それ以上でも10%となります。大手のクラウドソーシングでは20%が普通ですので、かなり安い金額だといえます。手数料が安い上に、仕事の争奪があまりなく、登録しておいて損はないと思います。 |
データ入力における注意点
悪徳な業者がある
データ入力の仕事は、とても簡単に在宅で仕事ができます。それだけに、仕事を希望する人たちをターゲットにした詐欺まがいの商法が横行しています。
具体的には次のようなものになります。
- 仕事をする前に初期費用、システム登録料、サーバー代などを請求する。
- 高額な教材を買わせる。
- 仕事を斡旋するためには、その会社の試験を受ける必要がある。そのために教材等の料金が必要。
しかも、こういう時にはセットで「すぐに高額報酬を得ることができます。」といった内容が記載されています。
資格やスキルが不要で始められますので、仕事前に多額のお金を支払うことはありません。教材販売などといった内容がある場合はその会社は避けたほうがいいでしょう。
データ入力は説明してきたとおり、地味でコツコツと稼ぐ仕事です。都合良く稼げるといった言葉に踊らされることの内容に注意してください。
慣れるまでは我慢!
最初は仕事に慣れず、しかも報酬が低いし、時給換算すると驚くほど安い。というような事態になってしまいます。
それでも、きちんと丁寧に仕事をしていくことが重要です。そうすることで、タイピングスピードが向上しますし、その他の技術も身についていきます。
データ入力をした人の口コミ
30代:女性
主婦として数年を過ごしてきましたが、子どももある程度手が離れたので、データ入力の仕事を始めました。結婚前は仕事でパソコンを使っていましたので、キー入力には自信がありました。できる範囲で仕事をしているので、負担も少なく、時間も比較的うまく使えますので、事務仕事をしていた人には向いているのではないでしょうか。
30代:女性
自分の持病や母親の病気のこともあり退職して在宅の仕事を探していました。データ入力の仕事は始めるのに費用がかかりませんし、ある程度の時間の融通が利くので、安心して始められました。
20代:女性
1年ほど在宅でデータ入力の仕事をしています。これまでにも出勤してデータ入力のアルバイトをしていたことがあったので、在宅でも同様のことができて、とても気楽です。出勤するとどうしても人間関係などが気になりますが、自分のペースで仕事ができて文句も言われませんので、これからも続けていきたいです。
30代:男性
データ入力の仕事に必要なのは、質の高い成果物を納期内に納品するということです。もちろん大量のデータ入力ですから、まったくミスがないものを納品するということは約束できないと思います。限られた時間の中でしっかりと仕事をするという意識が大切です。
30代:男性
本業を抱えながら、副業としてデータ入力をやっていましたが、仕事の計画をしっかりとたてて、業務をしていくことが大切です。本業ではいきなり残業になることもありますので、余裕のある計画をたてて仕事を受けないといけません。仕事がうまく起動に乗っていけば、それなりに稼ぐこともできます。
20代:男性
仕事を受けるときには納期を気にするようにして副業をしていました。ギチギチの納期でなければ、本業の疲れをしっかりととって、空いた時間でデータ入力ができます。副業としては、うってつけだと思います。ただし、それなりに収入を得たければ、常に複数の仕事を掛け持っておくことが大切です。
まとめ
副業として気軽に始められる点では、データ入力はとてもいい仕事だと思います。ただし、慣れていくまでは入力に時間がかかりますので、時給換算ではかなり安くなると思います。
また、長い時間仕事をしていると疲れてきますし、単純作業で効率も下がるでしょう。うまくリフレッシュして、体をいたわりながら続けることができれば、悪くない仕事だと思います。
通勤する必要もなく、就業時間が決まっているわけではないので、少し時給が悪くても問題ないのではないでしょうか。
データ入力の仕事について理解したかな?
慣れるまでは大変そうだね。それにキー入力が早くないとお金にならないし。
もともと、ブラインドタッチができたり、キー入力が早い人には向いているわよね。
仕事をしていくうちにどんどんキー入力のスピードが上がっていくし、やればやるほど効率がよくなっていく仕事だね。
作業自体は難しいものではないから、休みの日に時間をとって副業としてやっている人もいるよ。文章を書くのが苦手だけど、キー入力は好きという人にもいいかもね。