副業としてウェブライターをしている人が増えているね。
文章を書くのなら誰でもできるし、副業としてはやりやすいんだね。
私は文章を書くのが得意だから始めてみようかな。
ウェブライターは誰でも始められるけど、簡単な仕事ではないよ。きちんとした文章を書いて収入を得るというのは結構大変。今回はウェブライターについて説明するね。
ウェブライターとは
ウェブライターとは、ウェブサイトに掲載する文書を作るライターです。
基本的に一定の時間拘束されるサラリーマンと違い、パソコンとネット環境さえあれば、自分で好きな時に好きな場所で仕事ができます。
また、時間給ではなく、記事単位の報酬というのがほとんどです。
雑誌などのライターと比較して、ウェブライターはハードルが低いと言えます。雑誌は出版社が店頭で販売をしているのが普通で、当然しっかりとした内容でないと売れません。もちろんライターもしっかりとした人を雇う必要があります。
一方でウェブライターの場合、ウェブに掲載することは誰でもできることなので、有名サイトの記事を書くのでない限り、経歴や高いスキルなどを求められることもありません。
したがって、仕事の発注は企業の場合もありますが、個人からの発注も多くなっています。
ウェブライターの仕事は多くあるの?需要は?
ネットのビジネスは年々増加傾向にあります。
これまでパソコンやスマホを利用してこなかった高齢者がスマホなどを利用するようになっていることや、新しく生まれてくる子どもたちは、物心ついた頃からスマホを利用しているといった状況です。
教育の場でもタブレットが使用されていることもあり、今後はまだまだネットビジネスが拡大しいくでしょう。
ネット上には画像や動画も多くありますが、やはり主流は文字です。
したがって、ウェブでビジネスを行うということは、基本的に文字を掲載する必要がありますので、ウェブライターの需要というのは、今後さらに高まっていくと考えられます。
ただし、需要が多いという一方で、供給も多くなっています。
需要はあるけど、売り手市場。つまり、能力のあるライターはどんどん儲かるけど、そうでもないライターは安い値段で作業をすることになるといった状況もあります。
ウェブライターの収入は?
収入は通常、1文字単位の値段、記事の単位の値段となってきます。
つまり、時給ということではなく、成果報酬ということになります。
実際の価格は1文字0.3円程度から3円程度です。
記事の内容、難しさ、専門性によって単価が異なってきます。
日常的な内容の記事であれば、誰でも書けますが、法律、医療、薬剤など、専門の資格やそれに近い職業の経験などがないと書けない記事などは、報酬単価は高くなってきます。
例えば、1文字0.3円とすると、1,500文字の記事で450円ということになります。仮に1,500文字の記事を1時間かけて仕上げると、10時間の労働で4,500円ということになります。
ただし、文章は書いていくほどにコツをつかんできますし、得意な分野が見つかればさらに効率が上がってきます。
たとえ、1,500文字で450円であっても、1記事を15分で書くことができれば、時給換算では1,800円ということになります。在宅ワークということも踏まえれば十分な報酬と感じる人もいるでしょう。
どこでもできる気軽さ
ウェブライターはパソコンがあれば、仕事ができてしまいます。出勤する必要もなく、時間を見つけてうまく仕事ができます。
そういった利点があるので、ある程度報酬が少なくてもトータルで考えれば、納得して働いている人は多くいます。
クラウドソーシングの手数料
仕事を見つける場合、ランサーズやクラウドワークスに代表されるクラウドソーシングのサービスに登録すると便利です。(クラウドソーシングの手続きについては、後段で説明します。)
ただし、クラウドソーシングへの手数料が20%ほどかかってきます。
つまり1記事5,000円の報酬であれば、実際の報酬は4,000円となり、1,000円はクラウドソーシングサービスの会社へ支払うことになります。
ウェブライターに必要なスキル
特に資格などは必要ありませんが、もっとも大切なのは、読みやすい文章、次へ次へと読ませるような文章が書けることです。
文章のスキルには大きな差がある。
私は、これまでなんども記事などをウェブライターさんに依頼したことがありますが、出来上がりの差にはかなり驚かされました。
大人になると文章が下手でも、それを正してくれる人はいません。
私は、上手ではない文章が納品された時には、「ありがとうございました。十分な内容です。」といって、その人には二度と依頼しないようにします。
その時には仕方なく自分ですさまじい校正作業をするのですが、その人に文章の書き方などを教えているより、自分でやった方が早いからです。
何年かライターさんとお付合いをしてきて、今はとてもいい文章を書く人だけと仕事をしています。
スキルを自分で向上させるというのは、とても難しいと思いますが、そういった技術を教える教材などもあります。根気よくスキルアップしていくことが大切です。
得意な分野があること。
「美容に関する記事ならプロ級だ!」
そういった自信が持てる分野があるというのは、大きなスキルです。例えば、看護師の資格があり、10年間の現場経験がある人は、看護、医療の分野のライターをとして、大きなスキルがあることになります。
また、出産、子育てなど、お母さんとして先輩の人たちの経験というのは、これから子育てをする人にとっては必要な情報になります。
普通の人では持っていないもの。特に「経験」は、とても重要です。
ネットで検索する人は、悩みを解消したくて検索してきます。例えば、未経験だけどこれから経験しなければならないことなど、その不安を解消したくて検索します。
そんなときに、同じような体験が書かれている文章というのは、需要が高いことになります。商品の口コミも同じような理由から検索されています。
最低限必要なスキル
得意分野がないとダメなのかというと、そうではありません。
依頼された記事の作成に必要な情報をネット上などからしっかりと収集できてそれを精査し、編集して、自分の文章を書くことができるだけでも、十分なスキルです。
コピペした文章を提出してくるひどいライターさんもいます。しっかりと調べて、自分の文章を書くということがとても大切です。
SEOって必要?
SEOとはグーグルやヤフーの検索で上位に表示させる技術のことです。
検索で上位に表示されなければ、ネット上に文書を公開する意味がありません。人に見られなければ、それは存在しないのと同じです。
ただし、それを考えるのは、ウェブライターに文章やコンテンツを依頼する人たちです。
ウェブライターとしては、請け負った業務に対して、読みやすい文章を書けば問題ないと思います。順位を上げられるかどうか。それは発注した側の問題と考えていいでしょう。
雑誌でいえば、おもしろい記事を雑誌に書くのはライターの仕事ですが、雑誌全体の売り上げをどのように伸ばしていくかは編集社の仕事といったところです。
そうはいっても、SEOの技術を売りにしているウェブライターもいます。文章を発注する側からすると、ライターさんのSEOの技術に期待はしていません。SEOに精通しているなら、ライターで稼ぐよりも自分でサイトを運営した方が効率的です。
ウェブライターの仕事は、しっかりとした内容で、読みやすい文章をかくこと。これにつきます。
経験による効率や収入の上昇
収入のところでも書きましたが、最初は単価は安いです。
経験を積んで、いい文章を書けるように勉強をすること。このことによって、一つの文章を仕上げる時間が早くなります。
そして、得意な分野・ジャンルを作ることによって、より深い内容、おもしろい内容の文章を書けるようになります。
こうなると、当然、記事の単価は上がっていきます。
また、いろいろな人から依頼を受けることで、依頼の内容、依頼のされ方、単価などが異なります。経験を積むことで、自分なりの相場感をつかむことができますので、自分のスキルと照らして単価は○○円以下は断ろうなどといった基準ができてきます。
継続して仕事をくれる人を見つける
自分の文書を気に入ってくれる依頼主、企業を見つけると、継続して仕事をくれるので収入が安定してきます。
仕事が継続している間は、ライターとしての技術も上がっていきますので、場合によっては依頼主から報酬アップの話も出てきます。
私は、継続してお願いしているライターさんに対しては、最初と比べて、1.5倍から2倍程度の報酬まで引き上げることもあります。
依頼主によってはもっと上げている人もいるでしょう。
具体的な仕事内容、流れ
ウェブライターの概ねの仕事はわかっていただけたと思います。では、具体的にはどのような流れで仕事をしていけばいいのでしょうか。
依頼の多い記事
最近で多いのが、美容関係、育毛・発毛、株、FXに関連する記事の依頼です。
例えば、株の取引手法について、2,000字程度で書いてほしい。育毛について1,500字で書いて欲しいとか、そういった内容になります。
依頼する人にもよりますが、記事のタイトルだけで依頼する人から、小見出しや含めてほしい言葉を指定する人、さらに詳細な依頼書が作られていることもあります。
ウェブライターを始める手順
まず最初は、ランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシングサービスを利用することをお勧めします。
多くの人がライターを募集しているので、自分にあった案件を探しやすいことや、実際の依頼内容や報酬など、どういったライターが求められているのかなどの状況もわかると思います。
依頼の中には「未経験者歓迎」などと書いてあるものもあります。そういった案件からセレクトするといいでしょう。
手順としては、次のようになります。
- 依頼に応募する。
仕事を頼まれれば、仕事の依頼者とメッセージなどでやりとりします。(受注後のトラブルを避けるため、この段階で疑問点などは解消しておきましょう) - 正式な依頼
正式に依頼されると、まずランサーズなどの会社が依頼者に仮払いをさせます。その後に業務開始となります。 - 納品・修正
記事ができたら納品しますが、依頼者が内容を確認の後に訂正を依頼してくることがあります。依頼があれば指示通りに修正します。 - 完了
記事の内容に依頼主からOKが出れば完了です。完了の手続きを踏んで報酬が支払われます。
報酬には振込手数料などもかかってきますので、手数料が掛からないような口座を開設するなどの工夫をしましょう。
納期についての注意点
依頼は納期に間に合うように納品します。
ここで注意したいのが、納期ギリギリの日に最初の原稿を提出するのではなく、その後の校正なども考慮して、ある程度余裕を持って提出した方がいいです。
依頼によっては、最初の原稿はいつまでと記載してあるものもあります。しかし、そうではなく、納期のみが示されているものもありますので、気をつけましょう。
納期は完成したものが提出される期限だと認識しておくことが大切です。
ウェブライターのメリット
時間・場所に縛られずに仕事ができる。
いつでも、どこでも仕事をできるというのが、ウェブライターの最大のメリットだと思います。
通常のアルバイトなど、アルバイト先への移動時間がどうしてもかかってしまいますが、当然その時間は時給は出ません。
外へ出るとなると、それなりに支度もしなければなりません。
ウェブライターであれば、そういったことが一切なく、その時間にも記事を一つ二つ書けるということにもなります。
サラリーマン、主婦など、ちょっとしたお小遣いといった感じであれば、十分な仕事だと思います。
サラリーマンはスキルアップにも
お金をもらって仕事をするというのは、その仕事に対してすごくスキルアップになると思います。
お金を払ってスキルアップする場合、いくらでもサボれてしまいますが、お金をもらう場合はそうはいきません。
真剣に取り組まざるを得ない環境だからこそ、大きくスキルアップできるのです。
ウェブライターのデメリット
最初の報酬が少ないというのは、デメリットですが、仮にウェブライターだけで生活していけるのかというと、それはかなり難しいと思います。
もちろん、ウェブライターとして生計を立てている人もいますが、専門的な分野のライターやスキルがあるとかで、通常の雑誌のライターと同様のスキルを持っているといったレベルになってきます。
お小遣い稼ぎ、アルバイト的に仕事をするのには、ウェブライターは壁が低いですが、本格的に生活するには、限界があるかもしれません。
向いている人
自分でブログを書いてきた人や、若い頃にライターをやっていた人。そうでなくても、今は専業主婦となっているが、以前はしっかりと事務職をしていた人などは、きちんとした文書が書けますので、向き不向きにかかわらず、すぐにでもウェブライターを始められると思います。
そうではなく、これから始める人については、次のような人が向いていると思います。
- 文章を書くことが好き。
- パソコンを使ってタイピングすることが好き。
- 情報収集することが好き。
- 疑問は解消しないと気が済まない。
- うまくまとめられる。
ライターは長時間、パソコンに向かって文章を書き続けなければなりませんので、向いている人がやるべきだと思います。
特に「疑問は解消しないと気が済まない」というのはとても大切です。自分で書いている内容を理解しないで記事を書いている人はよくいます。
「100理解し、その中から必要な10を使って記事を書く。」といった姿勢が必要です。
前段で、以前にしっかりと事務職をしていた人はすぐにウェブライターができると書きましたが、企業でしっかりと働いていた人は、最低限そういったことを身につけているので、すぐにでもウェブライターができるのです。
逆に向いている人に当てまらない人は、ウェブライターとしてやっていくのはキツイかもしれません。
ウェブライターをしている人の口コミ
30代女性
ある程度実績を積むまでは単価の低い仕事をこなしていきました。文字単価は1文字0.5円を下回ることもありましたが、ようやくいい仕事を受けることができるようになりました。
30代女性
育児のために会社を休職しているので、ライターを始めました。文章を作るのは得意で会社でも文書作成を常に行っていましたので、すんなりと仕事を始めることができました。半年ほど続けてきましたが、固定で依頼してくれる企業や個人の人がいますので、安定的に収入を得ることができて助かっています。
40代女性
しっかりと仕事をしていても、高単価の仕事を見つけるのはとても難しいです。まずは安くても数をこなしていくことが大切です。そのうちにクライアントから個別に仕事の相談をもらえるようになるので、そのときに少しでも単価が高くなるよう交渉をするようにしています。
30代女性
子どもが小さくて、決まって時間に外に働きに出ることが難しいため、クラウドソーシングを利用してウェブライターを始めました。定期的に依頼をしてくれるクライアントがつくと月に10万円程度は稼げるようになります。時間の融通もつきやすいので、とてもいい副業だと思います。
40代女性
依頼者にもよりますが、ウェブライティングに関しては納期に厳格な人はそんなに多くないようです。納期の厳守は当然のことなのですが、思いもよらず子どもが具合を悪くしたり、子どもからインフレンザをもらって家族みんながダウンしたりすることもありますが、融通をつけてくれる依頼者が多く、仕事がしやすいと感じています。
まとめ
ウェブライターはとても需要がある職業で、副業としてはとても気軽に始められるので、とてもオススメです。
ただし、ウェブライターを継続していくことによって、報酬が劇的に増加していくことは難しいので、本業としてはハードルが高いように思います。
また、時間と場所を問わずに仕事ができるというのは、主婦にはうれしいものだと思います。
まずは、クラウドソーシングサービスに登録してみてはいかがでしょうか。
ウェブライターについて理解できたかな?
文章を書く技術をしっかりと身につけていないと稼ぐのは大変なんだね。
小さな子どもがいる主婦には嬉しい副業ね。時間にしばられず、空き時間で仕事ができるし!
育児休業している人にもいいかもね。文章を作るのは会社員なら誰もがやることだし、会社復帰に向けたリハビリにもなるよ。