今回はマイナンバーカードとマイキーIDでマイナポイントが貰えることについて説明します。少し面倒ですが理解して手続きをすれば1人5000円のマイナポイントがもらえます。わかりやすく解説しますので、参考にしてください。
マイナポイントはマイナンバーカードで5000円分もらえる制度
2020年に国はマイナンバーカードを持っている人を対象にポイント還元(キャッシュバック)を実施する予定です。
消費活性化策の一環としてポイントを付与して買い物をしてもらうとともに、マイナンバーカードの普及を目的としています。
このときに還元されるポイントを「マイナポイント」言います。
1人あたり最大5000円受け取れる制度で、国はマイナポイントのために2020年度の予算に2500億円を計上する予定です。
マイナポイントがもらえる時期
2020年9月〜2021年3月
消費税増税と同時に始まったキャッシュレス決済のポイント還元が2020年6月までですので、それと入れ替わる時期に始まることになります。
マイナポイントで還元される額
1人あたり、買い物することで25%分のキャッシュバックを受け取れるというもので、最大で5000円までとなっています。
25%ですので、2万円の買い物をすると5千円を受け取れることになります。
バカにならない金額ですね。
マイナポイントの対象者
- マイナンバーカードを持っている
- マイキーIDを設定している
マイナポイントをもらうのに所得などの要件はありません。
マイナンバーカードを持っていて、専用のID(マイキーID)の設定を済ませていればOKです。(マイナンバーカードの取得方法や、マイキーIDの取得方法はあとで説明します。)
マイナンバーカードの発行には申請から1ヶ月程度かかることもあります。
ポイント還元が始まる2020年9月に近くなると、カード発行希望者が増えることが予想されますので、早めに申請した方がいいと思います。
ちなみに、マイナンバーカードを発行するのに手数料などはかからず無料で発行されます。
マイナポイントの受け取り方
マイナンバーカードを取得してマイナーIDを設定したら、ポイント還元を受けたいキャッシュレス決済のアプリなどで設定します。(例えばPayPayでポイント還元を受ける場合は、PayPayのアプリでマイナポイントを設定します。)
- スイカなどのICカードの場合は、チャージをすることで一定額のマイナポイントがプラスしてチャージされます。
- スマホのQR決済の場合は、買い物をすることで、マイナポイント分のポイントが付与される仕組みです。
マイナポイントを使えるキャッシュレス決済
マイナポイントが利用できるキャッシュレス決済は、今後増えていくものと思われますが、2019年11月時点では、以下の事業者が入っています。
- スイカ、WAON、LINEペイ、PayPay、楽天ペイなど
- クレジットカードについては未定
マイナンバーカードを取得する方法
それでは、マイナンバーカードを取得する方法を説明します。
- 必要な書類を準備する
- マイナンバーカードの交付申請をする
- マイナンバーカードを受け取る
取得までの流れは大きく上記の3つになります。
1. 必要な書類を準備する
申請の前にまず準備するものが2つあります。
- 通知カード
- 個人番号カード交付申請書
この2つは2016年にマイナンバー制度ができたときに、全員に郵送されたものです。
これらは、基本的に住民票に基づいて世帯分が郵送されています。
この通知カードや交付申請書が見つからないという人は、再発行の手続きが必要です。再発行の手続きについては、お住まいの市町村に問い合わせてください。
再発行の手続きは面倒なので、見つからないという人も、まずは徹底的に探した方がいいと思います。
2. マイナンバーカードの交付申請
通知カードと個人番号カード交付申請書を用意できたら、マイナンバーカードの交付申請をします。
交付申請には、書類とともに顔写真が必要です。顔写真なしのカードにすることはできません。
お子さんのマイナンバーカードを作るときでも必要になります。
交付申請は郵送、パソコン、スマホのいずれかですることができます。
スマホの場合は交付申請書のQRコードから申請することができます。
スマホからだと、写真撮影を申請の途中でできるのでオススメです。
パソコンから申請する場合は、あらかじめ撮影した写真をアップロードすることになります。
写真についてはこちらを確認してください。
【参考】顔写真のチェックポイント(マイナンバーカード総合サイト)
交付申請は個人番号カード交付申請書に基づいて行いますが、交付申請書の申請書IDが必要です。
このIDはパソコンやスマホから申請する場合に入力します。
郵送や窓口で申請する場合は、写真は書類に貼り付けることになります。
そのほか、証明写真機からマイナンバーカードを申請することもできます。専用の証明写真機での申請となりますが、交付申請書を持っていくことで申請できます。
【参考】マイナンバーカードを直接申請できる証明写真機(DNP)
マイナンバーカードを受け取る
交付申請をすると、交付通知書(はがき)家に届きます。
通知書が届いたら以下のものを持って役所へ受け取りに行きます。
- 交付通知書(はがき)
- 通知カード
- 運転免許証などの本人確認書類
- 住民基本台帳カード(持っている人のみ)
受け取りの際に暗証番号を設定することになるので、マイナンバーカードは郵送で受け取ることはできません。
暗証番号は最低2種類設定します。
署名用電子証明書 | 英数字6〜16文字で設定します。英字は大文字で、英字と数字は1つ以上必要。 |
利用者証明用電子証明書 |
数字4桁 同じ暗証番号でもOK |
住民基本台帳 | |
券面事項入力補助用 |
署名用電子証明書は、確定申告(e-tax)やコンビニで住民票などを取得する際に使います。
役所で暗証番号を設定するときに記載した書面は持ち帰ることができますので、忘れないようにきちんと保存しておきましょう。
暗証番号を記載する書類の画像
なお、家族の人などに代理でマイナンバーカードを受け取ってきてもらうこともできます。
本人の確認書類や代理人の確認書類など、必要な書類が多いので忘れないようにチェックしてから出かけましょう。
これで、マイナンバーカードが取得できます。
【参考】マイナンバーカードの受け取り(マイナンバーカード総合サイト)
マイキーIDの作成
マイナンバーカードを取得したら、次にマイキーIDを作成する必要があります。
マイキーIDを作成することで、ようやくマイナポイントがもらえる準備ができることになります。
マイキーIDの作成にはスマホかパソコンが必要になります。
また、役所でもマイキーIDを設定支援のサービスを行なっているところもありますので、確認してみてください。
パソコンでの取得方法
自宅のパソコンで取得する場合は、「マイキーID作成・登録準備ソフト」をインストールする必要があります。
- ウィンドウズ7,8.1,10のいずれか
- ブラウザはInternet Explorer11
そのほか、公的個人認証サービス対応のICカードリーダライタが必要になります。
今のウィンドウズでは MicrosoftEdge がデフォルトのブラウザになっているものが多いので、切り替える必要があります。
他のブラウザやMacでは利用できませんが、今後は対応する予定になっています。
パソコンでの取得はカードリーダライタが必要で、持っていなければ購入しなければなりません。
2000円から3000円程度しますので、持っていない人はパソコンで取得するのはやめた方がいいかもしれません。
ただし、今後確定申告を自宅のパソコンからできたりしますので、そういう目的がある人は購入してもいいと思います。
スマートフォンでの取得方法
スマホでの取得はAndroid端末のみ対応していて、iPhoneは未対応です。(今後対応予定)
Google Play からマイキーマイページアプリを検索してインストールします。
アプリを起動してマイキーIDの発行をクリックして、指示とおりに操作していけば、マイキーIDが発行できます。
iPhoneを使っている人は、対応するまで待ってから申請した方がいいと思います。
役所で設定
基本的にマイキーIDはパソコンかスマホで発行しますが、そういった操作に慣れていない人のために、役所が支援している場合があります。
市町村によって対応は異なりますので、お住まいの市町村のHPなどで確認してみてください。
これでようやく準備が整いました。あとはマイナポイントの時期を待つだけです。
ただ、現在でも自治体ポイントというものがあって、一部でマイナンバーカードを使って買い物などができるのです。
いまでも自治体ポイントを使って買い物ができる
マイナンバーカードを持っていて、マイキーIDを取得することで、現在でも自治体ポイントを利用することができます。
自治体ポイントとは?
自治体ポイントとは、自身が保有するクレジットカードなどのポイントを自治体ポイントに交換することができ、そのポイントを使って指定されたお店や、ウェブサイトの「めいぶつチョイス」で買い物ができるというものです。
- いろいろなカードのポイントを自治体ポイントにまとめられる
- 期限切れが迫っているポイントも自治体ポイントに移行できる
自治体ポイントは様々なクレジットカードなどのポイントを一つにできて、ポイントの期限を伸ばすことができますので、この点が大きなメリットです。
一方で、デメリットも多くあります。
- ポイントは自治体単位
- 買い物できる場所やものがすごく限られている
- 対応していない自治体の方が多い
自治体ポイントに対応している自治体は少なく、利用できるお店も限られています。
現時点で利用するメリットは薄いと思われます。
マイナンバーカードは作った方がいいのか?
マイナポイントは魅力的ですが、マイナンバーカードとマイキーIDの取得はかなり面倒です。
通知カードや交付申請書が見当たらない場合には、マイナンバーカードの作成までかなりハードルが高くなります。
ただし、今後はマイナンバーカードを健康保険証として使うなど、生活の上で必須のものとなる可能性が高いです。
また、マイナンバーカードがあれば、現在でもコンビニで住民票や証明書を取得することができるのです。
作っておいて損はありませんし、どうせ作るなら、お得なマイナポイントをもらえる時期に作っておく方がいいと思います。
まとめ
マイナポイントを取得するための手続きについて説明してきました。
マイナンバーカードを持っていない人は、カードの取得から始めなければいけないので、面倒だと思いますが、持っていることでメリットもありますので、この機会に作ってみてはいかがでしょうか。
【参考】マイナンバーカード総合サイト(地方公共団体情報システム機構)