FP1級実技試験に1回で合格!論述対策など勉強方法を全部教えます!

ゴリFPゴリFP

FP1級に合格するための論述対策、参考書、勉強法などについて、説明したいと思います。
これからFP1級の実技試験を受ける人はぜひ参考にしてください。

FP1級の実技試験とは

実技試験対策の前に、まずはFP1級に合格する方法を確認しておきます。

FP1級は以下の方法のどちらかで獲得することができます。

FP1級の取得方法
  1. FP1級学科試験+実技試験
  2. CFP合格+実技試験

1の場合、FP1級の学科試験は金融財政事情研究会(以下「金財」といいます)が実施しています。この学科試験に合格することで実技試験の受験資格を得られます。

2の場合は、日本FP協会がライセンス持っているCFPに合格することで、実技試験の受験資格を得られます。

また、実技試験には以下の2種類があります。

2種類の実技試験
  • 資産相談業務(金財が実施する面接による試験)
  • 資産設計提案業務(日本FP協会が実施する筆記による試験)

このどちらか一方を合格すればFP1級として合格証書がもらえます。

私の場合は、CFPに合格してからFP1級の実技試験のうち、日本FP協会が実施する筆記試験(資産設計提案業務)を受けました。

日本FP協会が実施する筆記試験の方が簡単?

FP1級の実技試験は面接か筆記試験かということになるのですが、FPの実務を経験している人は面接の方が有利で、実務を経験したことがない人は筆記試験の方がいいように思います。

どちが簡単かは一概にいえませんが、筆記試験の方が合格しやすいように思います。

ただし、どちらも合格率は高いので、しっかりと対策をすれば合格できと思います。

私の場合、早く合格したかったので、CFP合格から直近の日程で実施される筆記試験を選びました。

ちなみに、どちらも受験料がすごく高いです。

FP1級の受験手数料
  • 面接試験(金財)…25000円
  • 筆記試験(FP協会)…20000円

受験するなら1回で合格したいですね。

合格率はおおむね8割以上

筆記試験と面接試験の合格率は以下のようになっています。

筆記試験の合格率
試験日 受験者数 合格者数 合格率
2019年9月 1,009 938 93.0%
2018年9月 762 543 71.3%
2017年9月 751 662 88.1%
2016年9月 716 623 87.0%
2015年9月 736 710 96.5%
面接試験の合格率
試験日 受験者数 合格者数 合格率
2019年10月 521 433 83.1%
2019年6月 699 599 85.7%
2019年2月 783 677 86.5%
2018年6月 1096 936 85.4%
2018年2月 775 670 86.5%
2017年6月 852 718 86.5%
2017年2月 392 331 84.4%
2016年6月 789 649 82.3%

どちらの試験も合格率が高いのがわかると思います。

試験は6割の点数を取れば合格ですので、問題が簡単か難しいかによって合格率が変わってきます。

特に筆記試験は簡単だと言われ、合格率が100%に近いときもありました。

合格率は一定の水準を保っていますので、今後も大きく変化することはないと思います。

FP協会の実技試験(筆記試験)の試験対策・勉強法

私はFP協会が実施する実技試験(筆記試験)を受験したのですが、このために勉強したのは以下の内容です。

問題集は1冊しかない!これをやりこみます

筆記試験対策のための問題集は1冊しかありません。

1級FP技能検定 実技試験(資産設計提案業務)精選過去問題集」です。

この問題集はこれまでの試験の過去問から厳選したものを、現在の法令に合わせて修正した問題が掲載されています。

300ページほどあって、問題量としても十分だと思います。

毎年、前年に実施された過去問を解説とともに掲載していますので、必ず最新版で勉強するようにしてください。

勉強は問題集を繰り返してこれまでのノートを見返すのみ

私は問題集を3回繰り返して、苦手な部分をさらに繰り返しました。

これくらいやれば問題集の問題はほとんど理解して解けるようになります。

問題集の他に、CFPの試験を受けるときに苦手な部分をまとめたノートを作っていたので、それを見返して頭に入れました。

ただ、CFPやFP1級の学科と比較すると出題される問題は簡単に感じますので、これで平気かな?と不安になりました。

余裕がある人はもっと勉強したくなると思いますが、結果的には合格するためならこの程度で十分でした。

勉強の期間は1週間

勉強は試験の1週間前の土日から始ました。

土日は10時間ずつやって、平日は3時間程度勉強したと思います。

ここまで勉強しなくても合格できたように思いますが、不合格だとまた2万円の受験料を支払うことになるので、満点で合格するつもりで勉強しました。

論述の対策は?

筆記試験の内容で嫌なのが論述です。1問だけ「300字程度で説明しなさい。」といった問題がでます。

ここについてはどのような問題が出題されるのか検討もつかないので、かなり不安になりました。

その中で、以下の対策をしました。

  • 問題集に掲載されている過去問はほぼ暗記した。
  • 似たような分野で出題されそうな場所を絞って要点を頭に入れた。

まず、過去問についてはどのように記述すればいいのかを含めて、内容とともに理解して覚えました。これで何となく、記述の仕方がわかりました。

過去の論述試験は以下のような内容が出題されています。

  • 個人情報保護法においてFPが注意する点
  • 金融商品取引法における適合性の原則について
  • 消費者契約法における消費者や契約取り消しなどについて
  • 金融ADR制度について
  • FPの業務における著作権について
  • 税理士の資格を持たないFPが注意する点
  • 金融取引業者登録を受けていないFPが注意する点

過去問を解いているうちに、出題の傾向がわかってきました。

  • FPの業務を行うにあたって注意すべき法律
  • 取引関連の法律

中でも、金融か保険に関するところが出題されやすいように思い、試験前に以下の予想を立てました。

  • 保険業法第300条に関すること
  • 金融商品販売法に関すること

最近、法改正があったもので問題になりそうなところに絞りました。

他にもNISAやiDeCoなどの比較や、事業承継関連の改正事項を押さえておきました。

出題されそうなところは、箇条書きで要点をまとめておきました。

結果として、金融商品販売法に関する問題が出題されたので、焦ることなく記述することができました。

2019年の試験では、「税理士の資格のないFPが税理士法に抵触しないように注意すべき点」といった問題が出題されていました。

記述問題は過去の傾向を押さえてておけば、解答しやすいと思います。

試験会場へは早めに到着した方がいい

ほとんどの場合、FP1級の実技試験は午後からの実施になると思います。

試験会場では午前中からFP2級や3級の試験が実施されているので、早く到着しても試験会場には入ることができます。

おそらく、大学などが会場になると思いますので、早く到着しても椅子や机があるので、勉強をすることができます。

早く到着すれば、そういった椅子や机も空いていますし、焦ることもありません。

私は試験会場に試験開始の1時間半前には到着していました。(私よりも早く到着している人も結構いました。)

余裕を持って会場へ行くことをオススメします。

最後に

私の点数は88点でした。

FP1級の実技試験は難しくないので、受験する資格があれば少しの勉強で合格できると思います。

受験料が高いので、1回で合格できるようにがんばりましょう!