治験とは

治験とは、厚生労働省から薬として承認してもらうための臨床試験のことを言います。

私達が日ごろ薬として飲んでいるものは、細胞の培養や試験管での実験、動物実験を経て、最終的に治験によって人への有効性や安全性が確認された後、承認を得て薬として使用できるようになっています。

つまり治験は、薬の開発には欠かせない仕事と言えるでしょう。

しかし、治験には「副作用が重く出たらどうするのか」などの不安を感じる人が大半だと思われます。

治験の実施に関しては厚生労働省が厳しい基準を設けているため、想定外のことが起こる確率は少ないと考えられていますが、100%必ず安全とは言い切れません。

万が一副作用が出た場合はただちに治験を中止し、回復への措置が取られます。

また、治験を受けるのは当然ながら本人の意思であり、決して無理強いされるものではありませんし、自分で決めて治験に参加したとしても、参加後でもいつでも止めることが可能となっています。

なお、法律によって守秘義務があるため、個人情報が流れることはありません。

それは薬を開発する製薬会社に対しても同じで、医療機関の作成するデータは全て匿名化されるため、個人が特定されることはありません。

収入はどれくらい?

治験には通院と入院の2種類があり、通院は一日10,000円、入院は一日20,000円が相場と言われています。

通院の場合、治験の内容にもよりますが、拘束時間は3~5時間ほどと短い上、日数も短期間であることがほとんどです。

一方、入院の場合は数日~1ヶ月と、治験によって大きく異なります。

例えば30日であれば単純計算で、20,000×30日=600,000円の報酬となります。

なお、世間一般的に治験バイトと言う呼び方をしますが、正しい言い方は有償ボランティアとなっており、支払いは給料ではなく報酬と言う形になります。

給料は納税の対象となりますが、報酬には税金は掛かりません。

始め方、具体的な仕事

治験に参加するには

治験に参加するには、まずは治験サイトに登録する必要があります。

治験サイトによって取り扱っている治験の内容が違うため、自分が参加できそうな治験があるかどうかを調べてみましょう。

治験サイトに登録すると、説明会や登録会などを経て、インターネットもしくは電話にて治験への参加が可能になります。

また、治験に参加する人の中には、主治医から勧められることもあるようです。

これは、持病が従来の治療ではなかなか改善しない時に、開発中の新薬などを対象に治験に参加することで、回復が見込める場合に行われるようです。

具体的な仕事内容

治験サイトの募集要項には、健康体の人の募集だけではなく、スギ花粉症の人、うつ病の薬を飲んでいる人、糖尿病を患っている人など、症状や病気が限定されていたり、または薬に限ったものではなく、サプリメントや美容関連など、その種類は多岐に及んでいます。

薬の場合だと、試験薬を摂取後に採血や採尿をして体調等の変化を調べるのが一般的のようです。

必ずしも「薬」を飲むわけではない

治験では、試験薬以外にも偽薬(プラセボ)が使用される場合があります。

プラセボとは、実際には薬としての効果がない(成分に乳糖やでんぷんなどが使われる)にも関わらず、「〇〇に効く」と言われて飲むことで症状が治まってしまうことを言います。

治験でプラセボを用いる理由は、試験薬には偽薬を大きく上回る効果があることを、データとして出すためです。

そのため、治験と言っても必ずしも薬を飲むわけではなく、偽薬を飲む場合もあり得ます。

(ただし、前もって「これは偽薬です」と渡されることはありません)

メリット、デメリット

メリット

治験前には無償で健康診断を受けることができるので、主婦や学生など、自費で検査を受けるのを躊躇っている人にはよい切っ掛けとなるでしょう。

また、報酬が高額であることも、治験に参加する上での大きなメリットと言えるでしょう。

この他にも、治験中は体調管理に気を配るようになるので、自然と規則正しい生活が身についたり、入院では栄養バランスの摂れた食事ができることもよい点と言えます。

デメリット

治験のデメリットは、やはり副作用です。

多くの場合は心配する必要はないようですが、中には副作用によって治験を中止する人もいるため、確率は0というわけではありません。

また、入院の場合は長い時間病院に拘束されることになります。

治験によっては食事の内容を厳しく制限されるものや、運動が厳禁の場合もあります。

当然ですが、治験中はたばこやアルコール、カフェインなどの摂取はできません。

治験を行ったことのある人の口コミ

治験と言うと、害があるかも知れない薬を実験的に飲まなければいけない、と言うイメージがありましたが、実際には違いました。入院中は担当者の方が詳しい説明をしてくれるため、特に不安なく過ごすことができましたし、規則正しく健康に気遣った生活を送れるようになりました。また、治験前に病院にて検査を受けなくてはいけなかったのですが、以前よりきちんと検査を受けなければと思いつつも腰が重いままだったので、この点でも治験がよい切っ掛けとなってくれました。

初めての治験の時はかなり不安でしたが、コーディーネーターの方が親身になって下さったおかげで、日が経つにつれて不安は解消されました。摂取する薬の副作用などが気になると思いますが、体調の変化を含めとても丁寧に体を診て下さるので安心です。

数回の通院と毎日日誌をつける治験だったので、入院を伴う治験よりも気持ち的にはあまり不安にならず参加することができました。始める前は不安が強かったですが、担当者の方が親切丁寧だったので、実際に開始する時は特に不安を感じることがなかったです。機会があればぜひまたやってみたいと思っています。

大学生の時に治験を経験しました。最初は怖かったですし、薬を飲んでお金がもらえるなんて怪しい・・とさえ思いましたが、今では社会貢献ができてお小遣いももらえるので、迷っている人がいたらぜひ挑戦してみて下さいと言いたいくらいです。私はあの時、勇気を出して治験を始めてみてよかったなと思っています。

治験には開発途中の薬を飲んで副作用などを調べるイメージがあると思いますが、私は美容関係の治験のみを選んで参加しています。自分の肌状態を知ることができますし、世の中に出る前の美容液を試せたりするので、これからも興味のある治験に参加していきたいと思っています。

2泊3日の治験に参加したことがあります。薬を飲んだのは朝の一回のみで、それ以外は採血があったくらいでしたが、それだけで謝礼金がもらえるので学生の自分にはおいしいバイトだと思いました。

  • 治験には人体実験というイメージを持っていましたが、私自身が治験に参加させて頂いてその考えが変わりました。私は治験前の検査の結果にて健康体ではないことが判明したため、治験を行うことはできなかったのですが、検査によって早い段階で治療が開始できたことは幸運だと思っています。今では家族にも治験を勧めています。

  • 大学生の時、周囲に治験バイトをしている人はいて勧められました。最初はなんだか怖いな・・と思っていましたが、検査をした後一日に数回の採血と薬を飲むだけの生活で、普通のバイトでは考えられない報酬を手に入れることができます。ただし、入院すると24時間監視されるし、食事は決まっていて間食はNG、体を動かすこともダメなので暇な時間が苦痛でした。でも、ほとんど何もせずに高額収入となるのは嬉しかったですね。

    市販薬の特許が切れるので、同じ成分を使った薬で同様の効果が得られるのかという治験に参加しました。治験と言うとこれまで人が摂取したことがない新薬を飲んで、どれくらい副作用が現れるのかを調べるイメージがあったので、すでに販売されている成分と同じ薬を飲む治験もあるのだなぁ、と思いました。入院中は薬を飲んで採血、採尿をするだけだったので、暇な時間をどう過ごすかがポイントだと思います。他の参加者はPCを持ち込んで作業をしたり、ゲーム、映画鑑賞など思い思いに過ごしていました。自分は食事付き、漫画読み放題、規則正しい生活で健康になれると、治験に参加していい事尽くしだったと思います。

    3泊4日×2回の治験に参加したことがあります。参加前は副作用とか心配でしたが、実際治験が開始されると副作用よりもずっとベッドの上にいなきゃいけないのが苦痛でした。それでも副作用もなく、ただ座っているだけで高額の報酬を手にできるので割のよいバイトだと思います。また参加したいと思っていますが、応募すれば必ず選ばれるわけではないので、こればっかりは運もあると思います。

    治験と一口に言っても色々な種類があり、副作用が出るのを調べるため薬の摂取量が多くなるもの(これはかなり高額の報酬となります)から、ジェネリック薬品を摂取するものなど様々です。副作用などが怖いという人は、すでに市販されている薬のジェネリックを選ぶと安心かも知れませんね。

    まとめ

    治験の仕事について説明してきました。

    時間の拘束やいくつかの制限がありますが、それなりに報酬をもらえるというのは副業としては大切なことだと思います。

    興味がある人はチャレンジしてみてください。