今回はおすすめのエンディングノート(終活ノート)をご紹介したいと思います。市町村が配布する無料のもの、市販のものをご紹介しますので、ぜひ自分にあったものを見つけてください。
エンディングノート(終活ノート)が注目される理由とは
このところ、FPの間でも終活についての話題が多くなりました。
中でもエンディングノート(終活ノート)の話題は増えました。
終活ノートはエンディングノートとも呼ばれ、年齢を重ねていくに従い、自分を振り返るとともに、自分にもしものことがあった場合に備えて、家族に対して必要なことなどをまとめておくノートです。
30代や40代でも、今後の人生を考えたり、万一事故や病気のときに家族にどのように対応してもらいたいかなどを綴っておく人が増えています。
50代、60代以降の人であれば、一度はエンディングノートを作ることを考えた方がいいかもしれません。
エンディングノート(終活ノート)についての詳しい内容は、こちらの記事で説明していますが、ここでも概要と合わせて、おすすめのエンディングノートをご紹介したいと思います。
エンディングノートに書く内容
家族に対して必要なことと言っても、遺言書などといった堅苦しいものではありません。
- 年金の内容
- 銀行口座はどこの銀行、いくつあるか
- 不動産などの財産
- 生命保険
- 親族・親戚について
- 介護・医療
- 葬儀・お墓など
自分しか知り得ないことを中心に、もしものときに家族に読んでもらうようにします。
また、これまでの人生を振り返りつつ、今後のことを考えることも大切なことで、自分史を作るといったこともします。
自分史というと大層なことに思えてしまいますが、振り返ることで新たな発見があり、まだやっていないけどやりたいことなど、今後の人生の目標が見つかることもあります。
エンディングノートによって、自分を振り返り、家族を考えることで、今後の人生を豊かになると言われています。
エンディングノートは多くの市町村が配布している
エンディングノートは市販のものもありますが、多くの地方自治体で無料配布しています。
近年では生涯未婚率が上昇していて、一人暮らしの中高年がとても増えています。
特に独居老人が家で亡くなられた場合に連絡先がわからないといったこともあり、終活に関する取り組みが活発になっています。
自治体によってはエンディングノートの無料配布だけでなく、自分の情報などを自治体に登録しておける制度もあります。
ご自身のお住いの市町村でも様々な取り組みをされていると思いますので、ぜひ積極的に情報を取得してください。
なお、多くの自治体でエンディヌノートをインターネットからダウンロードできます。
以下にエンディングノートをダウンロードできる自治体を掲載しますので、ぜひ参考にしてみてください。
終活ノートを配布している自治体
終活に対する自治体の支援には地域差がありますが、中でも神奈川県は支援の動きが活発です。
- 横浜市青葉区版エンディングノート(横浜市は各区でエンディングノートを作成しています)
- エンディングノートを作成いたしました(厚木市)
- わたしの覚え書き・茅ヶ崎版エンディングノート(茅ヶ崎市)
- わたしの人生手帳(逗子市)
ダウンロードができなくても、市内在住の市民を対象に冊子の配布を行っているところも多くあります。
気になる人は自分の住んでいる市町村のHPを確認してみてください。
市販されている終活ノート
自治体で配布しているものは無料ではありますが、ダウンロードしたものを印刷するなどの必要があり、製本なども市販に比べると見劣りするものが多いと思います。
その点、大手の文具メーカーや出版社が作成しているものは、しっかりと作られているため、書きやすく、見やすいといったメリットがあります。
値段も高いものではないので、自治体のものと合わせて検討してみるといいでしょう。
最近ではご両親へプレゼントされる人も多くなりました。
コクヨ エンディングノート
コクヨから発売されているエンディングノートです。
アマゾンで販売されているエンディングノートの中でもっとも人気がある商品です。
エンディングノートの必要性などが漫画で説明されていたり、相続についての解説などもあり、全般的に親切な作りになっています。
デザインも柔らかく、誰もが使いやすく好感が持てると思います。
アマゾンの口コミ数は400件以上とかなり多く、たくさんの人が利用しているのがわかります。
私も利用しているのですが、コクヨが作っているだけあって、製本などがとてもしっかりいることもあり、気分良く使うことができます。
ただ、自分史を書くページがないため、これまでの自分を振り返ることに重点をおく場合には、少し物足りないと感じるかもしれません。
自分史ように別のノートを用意するというのもやり方だと思います。
MyLife これまでとこれから 自分史年表+エンディングノート
K&Bパブリッシャーズから出ているエンディングノートです。
こちらの特徴は「自分史年表」と題名にあるように、自分史をしっかりと書き込める点にあります。
エンディングノートというと、どうしても先々のことや、家族に迷惑をかけないように必要な情報を書いておくといったことが中心になってしまいます。
自分自身のことを考える上では、これまでの自分を振り返ることは必須で、この作業をしっかりとやるからこそ、今後のことをいろいろと考えることができるのです。
自分史をしっかりと書きたいと考えているならこちらがおすすめです。
もしもの時に家族をつなぐ 書き込み式 エンディングノート
こちらはNHK出版から出ているエンディングノートです。
シンプルではありますが、ページごとに丁寧に説明されていて、迷わずに記入していけると思います。
まずはシンプルなものを書いてみたいと考えている人におすすめです。
もしものときも絶対に困らない エンディングノート
こちらはFPの横山光昭氏が監修されているもので、自筆遺言書キットが付いています。
もちろん、エンディングノートとしてもわかりやすい説明があり、しっかりと記載することを想定しています。
遺言書のことも考えておきたい人はこちらがおすすめです。
エンディングノートは一度書いて終わりじゃない
生活していくうちに環境もかわるし、考え方などもかわると思います。
50歳のときにかいたエンディングノートと60歳のときに書いたものでは、内容が違っていて当然です。
一年に一度内容を見直すとか、新しいノートを書い直して、記載内容を充実させていくのも良いと思います。
まとめ
今回はいろいろなエンディングノートをご紹介してきました。
様々なエンディングノートがありますが、まずはどれでもいいので、書いてみることが重要です。
書き始めれば、自分にあうノートもわかってくると思います。
ぜひ始めてみてください。