今回は格安SIMを選ぶ前に知っておきたい基本的なことを3つほど説明するね。
1つ目は、キャリアメールやウェブメール
2つ目は、LTEなどの回線
3つ目は、IP電話や格安電話
どれも知っているようで、詳しくは知らないかも・・・・
うん。この機会にちゃんと知りたいな。
キャリアメール・SMS・ウェブメールの違いとは?
キャリアメールとは
キャリアとは自前で回線を持っている電話会社のことで、ドコモ、ソフトバンク、auなどがあります。
そしてキャリアメールとは、これらの会社が運営するメールのことで、「・・・@docomo.ne.jp」等のアドレスを使うものです。
スマホの契約と同時に利用できるため使いやすく、一つの回線の契約につき原則一つのメールアドレスとなるので、メールアドレスの信頼性が高いという特徴があります。
しかし、基本的にはキャリアで設定されたスマホやタブレットのみがアクセス可能となるため、パソコンなどでは使えません。
SMSとは
SMSとはショートメッセージサービスの略で、電話番号を使用して送信します。
手軽に送信でき、送達通知機能で送信されたことが確認できます。
メールアドレスがわからない相手でも短いメールを送ることができます。
キャリアのスマホなら通常はSMSの機能は無料で使用できますが、送信ごとに料金がかかります。
例えば、ドコモの場合は全角70文字までの送信となり、1通3円ほどかかります。
ウェブメールとは
ウェブメールとは、キャリアメールやSMS以外の一般的なメールです。
ヤフーメールやGmail等、無料のウェブメールサービスが豊富です。
メールはサーバー上にあり認証を行うことで、スマホだけでなくパソコンなどからも送受信が可能となります。
サーバー上にデータを保存するので、IDやパスワードを想定しやすいものにしていると、セキュリティ上の問題が発生します。
とはいえ、メールとしての機能はキャリアメールと変わりませんので、複数の端末で使えることや、キャリアが変更になっても使い続けられるので便利です。
格安SIMに乗り換える場合、ウェブメールをメインのメールにする人も多く見られます。
3G、LTE、VoLTEとは
3Gとは
「3G」は第3世代の規格で、携帯電話の規格として広く使用してきたものです。ドコモとソフトバンクはW-CDMA、auはCDMA2000という規格を採用してきました。
第1世代、第2世代から進化したもので、3Gの規格自体も高速化が行われてきましたが、最大で下り14.4Mbpsが限界でした。これはLTEに比べ約十分の一程度になります。
ただし、障害物に強いという特徴があります。
14.4Mbpsという速度は、スマホの通常利用では問題ない程度の速度なのですが、回線の混雑状況により最大能力が発揮できない場合があるため、今の時代では不十分といえます。
LTEとは
LTE(Long Term Evolution)とは、いわゆる4G回線と言われるものです。
第四世代なので、第三世代である「3G」よりも速いのですが、「3G」よりも障害物に弱いという特徴があります。
LTEは、複数の電波をまとめて使用するMIMO(マイモ)といった技術などが使われていて、通信速度は最大値で下り150Mbpsとなります。3Gの10倍以上となります。
通信速度が十分に早いため、回線が混んでいる場合でも気にせずにインターネットが利用できるようになりましたが、通話には利用できないため、通話は3Gを利用する必要があります。
VoLTEとは
VoLTE(Voice over LTE)とは、簡単に言えば「通話ができるLTE」です。
前述のとおり、LTE(4G)には、通話に対応していないため、通話には一世代前の「3G」を使っていました。
しかし、「3G」は通信速度が遅いため、通話の品質が確保できないという問題がありました。
そこで、LTEの通信網を使用して通話をかけることができるVoLTEが登場しました。
VoLTEは2014年に登場したもので、AMラジオと同程度まで音声通話の品質を向上させ、データ通信についても高速化を図りました。(ドコモではVoLTE(HD+)の規格で、FMラジオほどのクリアな音声の通話が可能となっています。)
通信速度は最大で下り375Mbps(ドコモ)となり、LTEの倍以上の速度となりました。また、通話の最中にもネット接続ができるようになりました。
現時点では、VoLTEは99%の人口カバー率となるため、都心ではほとんどの場所でVoLTEが利用できると考えていいでしょう。
au回線の格安SIMでは注意
au回線を使用している格安SIMのmineo(マイネオ)では、VoLTEを利用する場合、auからの乗り換えでもSIMロック解除が必要になります。
したがって、2016年5月より前の端末ではSIMロックの解除ができないため、注意してください。
なお、詳細はmineo(マイネオ)のHPで確認してください。
IP電話と格安電話の違いとは?
IP電話とは
IP電話とは、簡潔に言えばインターネットを使った電話のことなのですが、大きくわけて二つの種類があります。
- LineやSkype等の無料通話
- プロバイダが提供する電話
LineやSkype等の無料通話
一つは「電話番号の無いIP電話」です。Lineを「電話」と呼ぶと少し違和感を感じますが、インターネットを使った電話なのでこれもIP電話です。
「電話番号の無いIP電話」の特徴として、基本的に同じものを使っている人にしか電話をかけられません。
例えば、LineからSkypeに対して電話をかけたり、Lineからドコモの人に対して電話をかけたりすることはできません。(有料サービスなどにより電話サービスを提供しているものもあります。)
そしてこの「電話番号の無いIP電話」はLineのように、通話料は無料です。(データ通信は行いますので、通信料がかかります。)
050から始まるIP電話
もう一つは「050」から始まる電話番号のあるIP電話です。
IP電話同士の通話料金が無料となったり、携帯電話や固定電話にかける料金が安くなります。格安SIMの通常の通話料は20円/30秒程度ですが、IP電話の場合は30秒から3分の通話で8円ほどになります。
ただし、0120が利用できないことや、110の緊急電話にかけられないなどのデメリットがあります。また、相手に対しては「050」で始まる番号が通知されます。
格安電話とは
「格安電話」はIP電話とは違い、専用の電話回線を使いつつも低価格を実現した電話のことです。
ドコモなどのキャリアの通話料が、30秒につき20円なのに対して、格安電話では30秒につき10円程度と半額になります。楽天でんわやBIGLOBEでんわなど、格安スマホを提供しているMVNOが提供しています。
電話番号は通常の「090」などを使いますので、その番号が相手に通知され、0120や110などへもかけることもできます。また、通常の電話回線を利用しますので、音質が良いという特徴があり、通常は月額利用料もかかりません。
電話をかける際に電話番後の頭に、指定された数値を入力するといった使い方をします。
内容は理解できたかな?
これまでキャリアメールを仕事にも使ってきたから、ウェブメールへ切り替える場合は、うまくやらないといけないね。
IP電話を使う場合は、使い方を自分なりに決めておかないといけないわね。通話をあまりしないのなら格安電話でも十分ね。
格安SIMに乗り換えるには、今のスマホの使い方や今後の使い方をしっかりと決めておくことが大切だね。