タイムチケットの副業とは

タイムチケットとは、自分の空き時間を売る、もしくは相手の時間を買うことができるプラットフォームサービスです。

ここ2~3年で様々なメディアに取り上げられたことにより、新しい働き方として注目を集めています。

タイムチケットでチケットを販売して収入を得ている人の多くは本業が別にあり、あくまでも副業として利用している場合が多いようですが、サラリーマンや自営業者、主婦、学生などが、自分の空いた時間を売って収入を得ています。

なお、タイムチケットでは、以下のような呼び方があります。

  • 対象となる個人の時間を「チケット」
  • チケットを販売する人を「ホスト」
  • チケットを購入する人を「ゲスト」

現在ではこのようなサービスを展開している会社が他にもありますが、タイムチケットは株式会社グローバルウェイが行っているものです。

(※タイムチケットは元々は2014年7月に株式会社レレレが立ち上げましたが、その後2016年11月にグローバルウェイに事業譲渡されています。)

2018年4月の時点でユーザー数は10万人を超え、約25,000種類もの個人の時間が売買されています。

収入はどれくらい?

チケットの販売額はホストが決めることができますが、あらかじめ1時間あたり3,000円から30,000円までの販売価格が設定されています。(設定画面にて‘30分・1時間あたり3,000円’を選ぶと、実質的に30分1,500円での販売が可能となっています。)

また、シェアする時間は30分(0.5時間)から3時間までの間で設定することができるため、この規定に従って仮に最高額である30,000円/時を3時間販売すると、90,000円の収入が見込めることになります。

ただし、チケットが売れると決済金額の27%+税をサービス料としてタイムチケット側に支払うことになっているため、90,000円が丸々懐に入るわけではありません。

さらに、決済金額からサービス料を差し引いた売上金の中から、寄付率に応じて寄付金を支払う規定もあります。

例えば、3,000円のチケットが売れた時の寄付率が1%だとしたら、3,000円からサービス利用料の875円が引かれ、残りの2,175円の1%である21円が寄付金として寄付される仕組みとなっています。

なお、初めてチケットを売る場合は、スキルや内容にもよりますが最低金額から始める人が多いです。

しかし、有料チケット販売の実績を積み上げることで、最高1時間あたり300,000円の設定を行うことが可能となっています。

タイムチケットの始め方や、具体的な仕事

タイムチケットでチケットを販売するには、facebookのアカウントが必要になります。

Facebookのアカウントがない場合は、タイムチケットのサイトに行き、右上もしくはスクロールした下部にある「facebookで登録」を押してください。

そこを押すと会員登録のページになるので、必要事項を入力してボタンを押すと登録は完了となります。

登録後、チケットを販売するには、ログインして「チケットを発行ボタン」をクリックし、シェアする時間や最低金額、寄付の割合、チケットのタイトルなどを入力して「発行」ボタンを押して下さい。

すぐにチケットがサイトに反映されます。

チケットを販売後は、申し込みを待ちます。

チケットに申し込みがあるとメールにて通知が入ります。

なお、タイムチケットはチケットを購入する側もfacebookに登録する必要があるため、購入の申し込みがあった売には、プロフォールなどをよく確認した上で承認をするようにしましょう。

参考:タイムチケットのサイトはこちら

タイムチケットで販売されている時間

タイムチケットは、自分の空き時間を売ることができますが、そもそも「時間を売る」とは一体どういうことなのか疑問ですよね。

そこでここでは、タイムチケットで販売されているものの一例をご紹介したいと思います。

まず一つには、

  • ワードプレスの立ち上げを教えます
  • イラストレーターの基本的な使い方を教えます
  • ホームページのデザインをします
  • ブライダルカメラマンの経験を活かし、婚活マッチングサイトのプロフィール写真を撮影します
  • 翻訳をします

などの、専門的なスキルを持っている自分の時間を売りにするものがあります。

つまり、チケットを買う側は求めているスキルを持っている人の時間を買う、ということになります。

では、そのようなスキルを持っていない人は、タイムチケットで時間を売ることができないのかと言われたらそうではありません。

タイムチケットでは、

  • 犬の散歩をします
  • 被写体になります
  • 一週間分の夕食のおかずを作り置きします
  • 話し相手になります
  • 愚痴を聞きます

などのように一見すると「?」と思ってしまうチケットも販売されていますが、需要と供給が合致すればこのようなチケットにもちゃんと買い手がついています。

中には、

  • タイムチケットでチケットを多く買ってもらうための方法

を販売しているホストもいます。

発行できないチケットもある

以前までは「デートします」「彼女のフリをします」などのチケットの販売が可能となっていましたが、現在はこのような文言を含むものは販売が禁止されています。

また、この他にも次のようなチケットは発行することができません。

  • 金融商品販売に関するもの
  • 宗教に関するもの
  • マルチ商法に関するもの
  • 情報商材販売に関するもの
  • グループでの参加を求めるもの
  • 性に関する相談を取り扱うもの
  • 体に接触する行為を行うもの
  • 子どもを預かる
  • 白タク行為に該当するもの
  • ナンパを行う目的であるもの
  • 規制、業法、公序良俗に反するもの
  • チケットのタイトルや内容が不明瞭のもの
  • ゲストが迷惑や危険と感じるもの

これらのチケットを発行したホストは、運営側で削除の後、利用停止となります。

タイムチケットのメリット・デメリット

メリット

仕事が終わった後や、家事、育児の合間など、都合のよい時間に働くことができるのが、タイムチケットの最大のメリットと言えるでしょう。

また、例え購入者が現れなかったとしても、同様のチケットを販売している他のホストと繋がって情報交換ができるなど、人脈が広がりやすいのもタイムチケットの特徴の一つです。

デメリット

タイムチケットで販売されるチケットの多くは、対面もしくは電話での対応が必要となるため、人見知りをする人や人と話すのが苦手な人には不向きな面があるでしょう。

また、facebookを経由するため本名などがバレるので、身バレが怖い人にも向いているとは言えません。

さらに、チケットが売れないと収入に繋がらないため、コンスタントに売れた時とそうじゃない時の収入の差は激しいと言えるでしょう。

ただし、チケットを買ったゲストから高評価を得られれば、それが呼び水となって新たなゲストを獲得しやすくなります。

実際にそのように評価を上げていったホストは、高額のチケットを販売できるようになり、副業としてではなく本業として仕事をしている人もいらっしゃいます。

タイムチケットをやったことのある人の口コミ

タイムチケットの経験がある人から、実際の内容や感想を聞いてみましたので、参考にしてください。


料理を教えるというチケットを販売したところ、購入してくれる方がいました。
その週だけで同様のチケットが3枚売れ収入は8,000円ほどでした。
もっと稼ぎたいという人パートに出た方がいいと思いますが、私は自分の空き時間を利用して稼ぐことができるので今後もタイムチケットを続けたいと思っています。

タイムチケットは、特別なスキルがある人しかチケットを販売しても売れないと思われがちですが、私の場合「ランチを一緒にして話をする」「被写体になる」と言った内容でもチケットが売れました。
こんな、誰でもできそうなチケットがどうして売れるのかなと最初は疑問でしたが、ランチをした人の中には家族や友達には言えない悩みや愚痴を聞いてもらいたかったという人がいて、そういう意味では需要と供給が一致している部分があるのだなと思いました。

自分が提供できるサービスを売るのはもちろん、人から得たい知識を気軽に買うことができるのもタイムチケットのよいところだと思います。
また、私は今の仕事でいずれ独立したいと考えているのですが、タイムチケットなら自分のスキルをたくさんの人に見てもらえるところも魅力的に感じています。

悩み相談というチケットを販売したところ、売り出して数日で購入者が現れました。
購入する側もチケットを出している人がどういう人なのかプロフィールを見て決めているので、私の経験などから相談をすることを決めてくれたため、実際に会った時に会話がスムーズにできたと思います。

これと言った特技がない私ですが、学生、社会人時代に合コンによく行っていたので、合コン必勝法を教えます!的なタイトルで売りに出したところ、恋愛未経験という30代の男性が買ってくれたことがあります。
知らない人といきなり一対一で会うのは不安・・という人もいますが、待ち合わせ場所は喫茶店でしたし、私の話を熱心に聞いてくれて「次は頑張ります!」と言ってくれた時は、収入以上に「こんなことが誰かの役に立つんだ」と感動した記憶があります。

まとめ

タイムチケットについて、説明してきました。

自分の技術を売るというと、ハードルが高い感じがしますが、「話を聞いてあげる」などといったチケットもあり、できるものを提供するというスタンスで始めれば、しだいにコツをつかむことができると思います。

収入もしだいに高くなっていく可能性がありますし、興味がある人はぜひ始めて見てはいかがでしょうか。