消費税増税後も飲食料品は軽減税率のため消費税は8%のままです。しかも、ポイント還元できるお店なら最大で税込価格の5%が還元されます。今回はその準備や上手な買い物の方法を解説します。
ポイント還元を受ければ消費税増税後の方が安く買い物できる!
消費税増税と一緒に軽減税率制度がスタートすることで、飲食料品は増税されず消費税は8%のままです。
しかも、ポイント還元の制度もスタートするので、増税前よりもお得に買い物ができるようになります。
例えば、以下の計算をご覧ください。
ポイント還元分:2,160円 × 5% = 108円
実質負担額:2,160円 – 108円 = 2.052円
ポイントが5%の場合、食料品はいままでどおり消費税は8%ですが、税込価格にポイント還元分(5%)の108円が戻ってきます。
増税前は2,160円なのに、増税後は2,052円で買い物できるのです。
増税で安くなるなんて嬉しいですよね。
ポイント還元は9ヶ月間で2020年6月に終わってしまいますが、それまでの間、毎日の買い物でポイント還元を受ければかなりの金額になります。
しっかりと準備しておきたいところです。
ポイント還元を受ける方法はとても簡単です。
- 買い物をするお店がポイント還元をしていることを確認
- 自分のキャッシュレス決済サービスを確認・準備
買い物をする前にこの2点を一度確認しておきます。以下にそえぞれを簡単に説明していきますね。
買い物をするお店がポイント還元をしていることを確認
すべてのお店がポイント還元をしてくれるわけではありません。
ポイント還元できるお店はは、小売業の場合、資本金が5000万円以下または従業員50人以下という条件です。
しかも、お店から国に対して申請する必要があります。
また、お店の規模などによって、ポイントの還元率は5%、2%の2種類があります。
対象のお店には以下のポスターなどが掲示してあります。
とはいえ、ポスターが貼ってあるか見て回るのは大変ですし、お店の人に聞くのも気が引けます。
実は、国のキャッシュレス・ポイント還元事業のHPで便利な検索サービスが用意されています。
これを使えば、近所で5%還元しているお店を簡単に把握することができます。
このように、検索することで地図上に対象のお店を表示してくれます。
検索画面では還元率(5%・2%)や、小売業などの業種も指定して検索できます。
また、クレジットカードやQRコードが使えるかなどを指定することもできますので、自宅の近所のお店を検索してみてください。
ただし、まだ申請中というお店もありますので、特定のお店について知りたい場合は、直接お店に連絡した方がいいと思います。
キャッシュレス決済サービスの検索)(キャッシュレス・ポイント還元事業)
専用アプリも用意されていて便利です。公式ページからダウンロードできます。
大手のスーパーは対象外
前述のとおり、ポイント還元できるお店は、小売業の場合、資本金が5000万円以下または従業員50人以下という条件があります。
つまり、大手企業の直営スーパーはほとんどが対象外です。
大手企業ではもともと安く販売している上に、独自のポイント還元などを実施するところもありますので、その辺も確認しておくといいでしょう。
軽減税率の対象ではありませんが、お酒を格安で販売している事業者などは5%のポイント還元となっているところがありますので、そういったお店はうまく利用できそうです。
定期的にビールを購入しているのであれば、キャッシュレス決済にすれば5%のポイントがどんどん貯まっていきますね。
パルシステムは5%のポイント還元対象
飲食料品の宅配はもともと軽減税率適用ですが、生協のパルシステムなどは、さらに5%のポイント還元の対象事業者です。
パルシステムは私も利用している宅配の事業者なのですが、5%もポイント還元してくれるのは嬉しいですね。
ちなみに、VISA、Mastercard、JCB、アメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブのクレジットカードが対象ということです。
【参考】キャッシュレス・消費者還元事業に関する情報(パルシステム公式HP)
パルシステムに興味がある方は、こちらを参考にしてください。
自分のキャッシュレス決済サービスを確認・準備
使えるお店を把握したら、自分の使っているキャッシュレスサービスがそのお店で使えるのか確認しましょう。
多くのお店では、大手のクレジットカード、交通系の電子マネー(スイカ・パスモなど)、プリペイドカード(nanaco、waonなど)、QRコード(LINEPay、PayPayなど)のどれかは利用できます。
とはいえ、全てに対応しているかというと、そうとはいえません。
1つ、2つにしか対応していないお店もありますので、先ほどの検索サービスを使って、そのお店で使えるものを確認しておくといいでしょう。
なお、ポイントが還元されるタイミング、ポイント還元の上限はそれぞれのサービスによって異なります。
一般的にはポイントの上限は月に15,000〜30,000ポイント(買い物の金額で30万円〜60万円)です。
【参考】主なキャッシュレス決済サービス(キャッシュレス・ポイント還元事業)
もし、現在キャッシュレスサービスを使っていないのなら、よく行くお店の状況などを確認してから、申し込むといいかもしれません。
クレジットカードは使えるようになるまで少し時間がかかりますが、QRコード決済なら、スマホですぐに申し込めて、すぐに利用できますのでオススメです。
ポイントは即時充当、引落相殺が一番お得!
ポイント還元をしてくれるお店が決まって、自分もキャッシュレス決済を使えるようになったら、買い物をしてみましょう。
ただし、ポイントが付与されるのは、キャッシュレス決済サービスによって異なります。そのタイミングは翌日、翌週、翌月など様々です。
もっともお得なのが、即時充当と引落相殺です。
- 即時充当:買い物をしたときに支払金額からポイント分を差し引いてくれること
- 引落相殺:クレジットカードの銀行引落の際にポイント分を差し引いた金額が引き落とされること
どちらも、還元されたポイント分を真っ先に利用分から差し引いてくれるので、せっかくもらったポイントなのに失効した・・なんてことがありません。
これからキャッシュレスサービスを使うなら検討してみるのもいいでしょう。
即時充当してくれる「OrigamiPay」
即時充当してくれる決済に OrigamiPay があります。
OrigamiPayは決済ごとに2,000ポイントを上限として、そのポイントは即時充当されます。
たとえば、5%還元のお店で購入した場合、以下のような計算になります。
ポイント還元分:11,000円 × 5% = 550円
支払額:11,000円 – 550円 = 10,450円
後日ポイント還元されるケースでは、購入時には11,000円を支払いますが、OrigamiPayであれば、支払い時にポイントが充当されるので、10,450円を支払うことになります。
つまり、5%引きで買い物ができるということです。
ポイントを即時充当してくれるところは少ないので、とても貴重だと思います。
クレジットカードは引落相殺が多い
クレジットカードではわりと多くのカードが引落相殺をしてくれます。
こちらもポイントをもらうよりも、引き落とされる現金と相殺してくれるのは嬉しいですね。
キャッシュレス・ポイント還元事業の資料によると、イオンカード、セゾンカード、JCBカード、ジャックスカード、MUFGカード、三井住友カード、アメリカンエキスプレスカードなどが、引落相殺となっています。
クレジットカードを持っている人は、カードのHPなどでポイント還元の方法などを確認してみてください。
まとめ
様々なキャッシュレス決済サービスがあるので、どれを使っていいか迷うと思いますが、まずは近所や良く行くお店で使えるサービス、ポイント還元をしているかどうかを確認するといいでしょう。
消費税増税といっても、増税前よりお得にお買い物できるのですから、しっかりと準備しておきましょう。