お風呂、洗濯、トイレで節約するには?

お風呂、洗濯、トイレの3か所で節約できそうなのは、まずは水道代を思いつきますね。

東京水道局の資料によると、家庭で使われている水の割合は、お風呂が40%、トイレが21%、洗濯が15%ほどだそうです。

上手に節水できれば、エコにもなるし節約にもなります。

お風呂では、ガス代も重要な節約ポイントですね。

以下に、さまざまな視点から調べた節約方法を紹介します。

合計で、およそ月額3,350円、年間で40,200円が節約できることになります。

自分のライフスタイルに合った節約方法を見つけてもらえればと思います。

参考資料:東京水道局「くらしと水道」

お風呂の節約方法

温度を低めにする(節約額月600円・年7,200円)

お風呂の温度を低めに設定すると、ガス代が節約できます。

住んでいる地域や都市ガス/プロパンガスなどの条件により異なりますが、1Lの水を1℃上げるのに必要なガス代は、およそ0.02円です。

たとえば、200Lのお湯を43℃までわかしていたのを、38℃に変えると、1日で200L×5℃×0.02円=20円ほどの節約になります。

月額だと、20円×30日=600円の節約です。

43℃のお湯では、発汗作用が活発になりデトックス効果が得られますが、長湯をすると脳卒中や心筋梗塞などを引き起こす可能性があり危険です。

一方38℃のお湯は、リラックス効果をもたらし、良い睡眠を促す効果があります。

毎日43℃のお湯だったのを急に38℃に変えるのは難しいので、目的に合わせ、温度を低めに変えるだけでも節約になりますね

お風呂の水を少なめにする(節約額月396円・年4,752円)

お風呂の水を少なめにすると、ガス代と水道代が節約できます。

水道水の温度が15℃として、湯船に38℃のお湯を200Lためていたのを、180Lに変えると、1日で20L×(38-15)℃×0.02円=9.2円のガス代節約になります。

水道代は、200Lでおよそ40円です。200Lを180Lに変えると40円÷200L×20L=4円の節約です。

ガス代と水道代合わせて、1日9.2円+4円=13.2円の節約になります。

自動追い炊きをしない

「自動追い炊き」とは、指定した温度から水温が少し下がったら自動で追い炊きしてくれる機能です。

少量のガスで温めなおしができ、常に指定した温度でお風呂に入ることができるというメリットがあります。

しかし、何度も温めなおしをしていると、普通の「追い炊き」よりもガス代がかかります。

次の人がすぐに入る場合は自動追い炊きを利用し、時間があく場合は、自動追い炊きをせず、入る直前に追い炊きをするほうが節約になります

お風呂の蓋をこまめにしめる

お風呂の温度が下がるとガス代がかかるので、お風呂の蓋、保温シートなどを利用し、温度を下げない工夫をしましょう。

お風呂はなるべく一緒に入る

家族でお風呂に入る時間が異なると、お湯の温度が下がり、追い炊きやお湯の入れ替えなどで、ガス代、水道代がかかります。
なるべく同じ時間帯に入りましょう。

また、湯船に一緒に入ると、お湯のカサが増し、少ないお湯で温まることもでき、より節約になります。

シャワーは出しっぱなしにしない

シャワー1分でお湯がおよそ10L出るとすると、10L×(38-15)℃×0.02円=4.6円のガス代と40円÷200L×10L=2円の水道代、合わせて6.6円かかります。

15分ほど出しっぱなしにするだけで、湯船を入れ替えるくらいお湯を使うことになります。

髪を洗っているとき、体を洗っているときなど、シャワーを出しっぱなしにしないようにしましょう。

節水シャワーヘッドを使う(節約額月1,485円・年17,820円)

最近では、50%~70%の節水シャワーヘッドが2,000円ほどから売られています。

前述の「1分間で6.6円かかっていたシャワーヘッド」を50%の節水シャワーヘッドに交換すると、3.3円節約できます。

1日15分シャワーを利用する場合、3.3円×15分=49.5円の節約です。

2,000円の節水シャワーヘッドを買ったとして、2,000円÷49.5円=40.4日で元がとれる計算になります。

節水シャワーヘッドを利用する際の注意点は、出てくるお湯の量が少ないため、シャワーの温度が下がるのが早いということです。

シャワーの出口から離れれば離れるほど、お湯の温度が冷たく感じることがあります。

しかし、夏場は気にならない程度ですし、冬場も湯船で温まってからシャワーを利用するのであれば問題ないかと思います。

お風呂のお湯を再利用する(節約額月600円・年7,200円)

お風呂のお湯を再利用することで、水道代を節約することができます。

  • 最後の人はシャワーを使わず、お風呂のお湯で流す。
  • お風呂のお湯で、浴槽、お風呂場を洗う。
  • 洗濯の「洗い」の際に、お風呂のお湯を使う。(洗濯の再利用では、入浴剤を入れたお湯は利用しないほうが良いです。)
  • お風呂のお湯で、汚れ物の手洗いをする。

お風呂のお湯を半分再利用できれば、およそ100Lの節水になります

200Lで40円の水道代の場合、20円の節約になります。

シャンプーなど、詰め替え用を買う

販売店やキャンペーンなどによっても変わってきますが、シャンプー、コンディショナー、お風呂洗剤、洗濯洗剤、柔軟剤など、ボトルで買うより、詰め替え用を買ったほうが、20円ほどお得な場合が多いです。

エコにもなるので、ぜひ詰め替え用を利用しましょう。

洗濯の節約方法

洗濯の一番の節約術は、前述の「洗濯の「洗い」の際に、お風呂のお湯を使う。」です。

ここでは、それ以外の節約術について挙げます。

洗濯の回数を少なくする(節約額月180円・年2,160円)

たいして汚れてもなく、洗濯ものも少ない場合、その日は洗濯せず、翌日に持ち込しましょう。

毎回最大水量で洗濯するようにして、少量の洗濯を減らすことで、水道代が節約できます

水量30Lの洗濯を1回少なくしたら、「洗い1回、すすぎ2回」で、30L×3回=90L分の節水になります。

200Lで40円の水道代の場合、40円÷200L×90L=18円の節約になります。

3日に1回、水量30Lの洗濯を少なくできた場合、月18円×10回=180円の節水になります。

洗濯機のすすぎ回数を1回にする(節約額月120円・年1,440円)

汚れが少ない場合は、すすぎを1回にするのも効果的です

最大水量60Lの洗濯機では、すすぎを1回にすると、60Lの節水になります。

200Lで40円の水道代の場合、40円÷200L×60L=12円の節約になります。

3日に1回、すすぎを1回にできた場合、月12円×10回=120円の節水になります。

トイレ・洗面の節約方法

大小のレバーを使い分ける

常に大のレバーで水を流していると、水道代が高くなります

大便のときは大のレバー、小便のときは小のレバーを使い分けることで、2Lほどの節水になります。

1日小便を5回した場合、2L×5回=10Lほど節水できます。

200Lで40円の水道代の場合、40円÷200L×10L=2円の節約になります。

トイレの使用人数や利用回数が多いほど、この節約方法は効いてきます

節水になるとはいっても、大便の時に小のレバーを使わないようにしましょう。流れたように見えて途中で止まっているときがあるそうです。

トイレットペーパーはシングルにする

トイレットペーパーを使うとき、シングルだから多めに取ろうとかダブルだから短く取ろうなど、考えてから必要量を取る人は少ないと思います。

だいたいガラガラっと取って利用する人が多いのではないでしょうか。

シングルとダブルのトイレットペーパーの価格はほとんど差がない状態です。

同じ長さのトイレットペーパーを使うのであれば、シングルの方が使う量が少なく、節約になります

さまざまなトイレットペーパーが販売されていますので、費用対効果のよい、お気に入りのシングルを探すのも良いと思います。

洗面台の水を流しっぱなしにしない

シャワー同様、洗面台の水を流しっぱなしにしていると水道代がかかります。

蛇口の開き具合や水圧にもよりますが、1分間に10~20Lほどの水がでます

200Lで40円の水道代で考えると、1分間で、40円÷200L×20L=4円水道代です。

口をゆすぐときはコップに水をくんで、顔を洗うときは洗面台や桶などに水をためて洗うと、水道代の節約になります。

東京水道局の資料によると、コップに水をくんで歯磨きをすると5.4Lの節水になるそうです。

また、冬はお湯がでるまで水を出しっぱなしにすることがあると思います。

その水ももったいないので、持つところがあるスポンジなどで洗面台を洗ったり、お花の変え水や庭のお花などに使うなど、利用できれば無駄がないですね。

洗面台に極力物を置かない

洗面台にいろいろ物を置いていると、そこに水分や雑菌、ほこりがたまり、汚れるのが早いです。

汚れを落とすのにも、水を多く利用することになり、水道代がかかります。

物を置かないと、洗いやすく、水も少なくてすみ、節約になります

歯磨き粉、洗顔フォームなど、チューブを切って使い切る

歯磨き粉や洗顔フォームなど、チューブタイプのものは、使い切ったと思っても、中に結構残っていたりします。

完全に使いたい場合、チューブを切って中身をくり出して利用しましょう。

まとめ

お風呂、洗濯、トイレでの節約方法について、様々な視点から調べ、紹介しました。

自分に合う節約方法はありましたか?

使い方を少し工夫するだけで、節約になり、年間何千円と変わってきます。

ぜひいろいろな方法で節約してみてください。