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ふるさと納税をしようと思っていたけど年末になってしまった・・・
ふるさと納税をしたいけど、食べ物がたくさん送られてきても食べきれない・・
そんな人にはポイント制がぴったりです。今回はふるさと納税のポイント制について説明します。

ポイント制とは

ポイント制とは、ふるさと納税をして返礼品として、現物の品物をもらうのではなくポイントをもらうということです。

ポイントは後日、品物や食事、旅行などと交換することができます。

これまでは、ふるさと納税をするとすぐに返礼品が送られてきましたが、自分のタイミングで返礼品を受け取ることができるのです。

例えば・・・

  • 来年のお中元に使いたい
  • 来年の両親の誕生日プレゼントに使いたい
  • 来年のクリスマスに使いたい

このように、今年のふるさと納税を来年のイベントに使うことができるのです。

ポイント制のふるさと納税は年末にまとめてやろう!

メリットの図

ポイント制の最大のメリットは、年末にまとめてできるという点です。

年末にポイント制のふるさと納税をするメリット

  1. 年末ならふるさと納税がの限度額を正確に把握できる。
  2. 一度に大きな額を使える。
  3. 年末なら所得税の還付まで1か月から2か月程度

ひとつずつ理由を説明していきます。

1. 年末ならふるさと納税がの限度額を正確に把握できる。

ふるさと納税は「今年寄付した額を、来年の税金から控除する」制度です。

したがって、ふるさと納税の限度額は来年の税金がいくらであるかによります。

来年の税金は今年の収入で決まりますので、年の途中では来年の税金は不確定です。

例えば、家を買って住宅ローンを組んだ人は、住宅ローン減税がありますので、翌年の所得税や住民税が少なくなる可能性があります。

また、急に入院して医療費が多くかかって、医療費控除をした人も同じです。

ふるさと納税の限度額はおよそ住民税の2割となりますので、このように所得税や住民税が少なくなると、ふるさと納税の限度額も少なくなってしまいます。

年末であれば、こういった年内の急な出来事もなく、住民税を適正に見積もることができますので、ふるさと納税の限度額が正確になります。

こちらが総務省が掲載している、ふるさと納税の限度額目安表になります。

年収 家族構成
独身 夫婦または共働き+子(高校生) 共働き+子(大学生) 夫婦+子(高校生) 共働き+子2人(大学生と高校生) 夫婦+子2人(大学生と高校生)
300万円 28,000円 19,000円 15,000円 11,000円 7,000円
400万円 42,000円 33,000円 29,000円 25,000円 21,000円 12,000円
500万円 61,000円 49,000円 44,000円 40,000円 36,000円 28,000円
600万円 77,000円 69,000円 66,000円 60,000円 57,000円 43,000円
700万円 108,000円 86,000円 83,000円 78,000円 75,000円 66,000円
800万円 129,000円 120,000円 116,000円 110,000円 107,000円 85,000円
900万円 151,000円 141,000円 138,000円 132,000円 128,000円 119,000円
1000万円 176,000円 166,000円 163,000円 157,000円 153,000円 144,000円
1100万円 213,000円 194,000円 191,000円 185,000円 181,000円 172,000円
1200万円 242,000円 232,000円 229,000円 222,000円 219,000円 200,000円
1300万円 271,000円 261,000円 258,000円 252,000円 248,000円 238,000円
1400万円 355,000円 343,000円 339,000円 331,000円 277,000円 267,000円
1500万円 389,000円 377,000円 373,000円 366,000円 361,000円 350,000円
1600万円 424,000円 412,000円 408,000円 400,000円 396,000円 384,000円
1700万円 458,000円 446,000円 442,000円 435,000円 430,000円 419,000円
1800万円 493,000円 481,000円 477,000円 469,000円 465,000円 453,000円
1900万円 528,000円 516,000円 512,000円 505,000円 500,000円 489,000円
2000万円 564,000円 552,000円 548,000円 540,000円 536,000円 524,000円
2100万円 599,000円 587,000円 583,000円 576,000円 571,000円 560,000円
2200万円 635,000円 623,000円 619,000円 611,000円 607,000円 595,000円
2300万円 767,000円 754,000円 749,000円 741,000円 642,000円 631,000円
2400万円 808,000円 795,000円 790,000円 781,000円 776,000円 763,000円
2500万円 849,000円 835,000円 830,000円 822,000円 817,000円 804,000円

総務省HPから抜粋。当サイトで一部改変

自分の収入と照らしてみましょう。

住宅ローンがある人や医療費控除がある人は、以下の関連記事をご覧ください。

2. ポイントなら一度に大きな額をふるさと納税できる。

これまでは、ふるさと納税をすると返礼品がすぐに送られてきため、特に食べ物の場合は年末にまとめてというのは難しかったのです。

ポイントであれば、翌年以降に好きな時に使えるので、一度に高額のふるさと納税ができます。

市町村のポイントのルールにもよりますが、ポイントの期限が長ければ、毎年のふるさと納税のポイントを貯めて、一度にたくさんのポイントを使うことだってできるのです。

年末なら所得税の還付まで1か月から2か月程度

ふるさと納税で寄付した金額は、翌年の税金で還付されたり控除されたりしますので、戻ってくるまでは一時的に負担することになります。

年末であれば税金が控除されるまでの期間が短いので、一時的な負担感も少なくなります。

所得税の還付であれば、早ければ1月中に戻ってくることもあります。

住民税については、サラリーマンの場合は、6月以降の毎月の給与天引きの額が少なくなりますので、少し期間がありますが、それでも半年ほどで住民税が安くなったことを実感できます。

ポイント制の注意点

注意点の図

ポイントは寄付先の自治体のみで使用できる

様々な自治体がポイント制のふるさと納税を扱っていますが、ポイントは寄付先の自治体でしか使えません。

共通のポイントというものはありませんので、注意してください。

ポイントの価値が自治体

ポイントは自治体ごとに価値が異なります。

例えば、以下のようなポイントがあったとします。

  • A市・・1万円の寄付で3000ポイント
  • B市・・1万円の寄付で6000ポイント

ポイントの交換が以下のような場合・・・

  • A市・・3000ポイントでA5ランクの牛肉3kg
  • B市・・6000ポイントでA5ランクの牛肉1kg

結局は以下のようになります。

  • A市・・1万円でA5ランクの牛肉3kg
  • B市・・1万円でA5ランクの牛肉1kg

ポイントの価値はそれぞれですので、最終的に寄付した金額と返礼品を比較してみることが大切です。

有効期限も自治体ごと

ポイントの有効期限も自治体ごとに異なります。

多くの自治体では短いと1年、長いと無期限となります。

これも長いから良いというものではなく、自分がほしい返礼品があるのか、いつ頃に返礼品がほしいのかなどを考えてみるといいでしょう。

ポイント制はカタログか旅行ポイント

ポイント制には大まかに2種類あると考えてください。

カタログか旅行ポイントです。

以下にそれぞれの内容を説明します。

カタログを使って返礼品を選ぶ

ふるさと納税でポイントをもらう場合、対象の自治体から返礼品に交換できる商品が掲載されたカタログが送付されてきます。

カタログ通販と同様の手順で利用できるので、とても使いやすいのがメリットです。

主にポイント制のふるさと納税を取り扱っているのが「ふるぽ」です。

多くの自治体を扱っていますし、カタログではなく、直接返礼品をお願いすることもできます。

→ ふるぽはこちらからどうぞ

旅行ポイントで対象市町村へ旅行ができる

旅行ポイントは旅行券のようなものですが、旅行券とは異なり、ふるさと納税をした先の市町村への旅行しかできません。

以前はどこでも利用できる旅行券があったのですが、2019年6月1日以降はそういった換金性の高いものは認められなくなりました。

旅行ポイントを取り扱っているのは、主に2社です。

ふるなび

ふるぽ

以下、それぞれについて説明します。

ふるなびのトラベルポイント

トラベルポイント

ふるなびでは日本旅行とタックを組んで、トラベルポイントを返礼品として取り扱っています。

寄付先の自治体にあるホテルや温泉旅館に宿泊することができます。

電話連絡で予約・確認ができますので、実際に旅行の予約をしている感覚で気軽にできるのが嬉しい点です。

トラベルポイントも無期限で使うことができますので、旅行したいと思ったときに使えばいいのです。ご両親へ旅行のプレゼントをするというのもいいかもしれません。

トラベルポイントを使える市町村や宿泊場所

ふるなびトラベルでポイントを使えるのが、京都府亀岡市、山梨県富士河口湖町、同じく富士吉田市、山口県山口市を始め、観光名所が所在する市町村が多くあります。

しかも、1泊30,000円ほどの宿泊でさえふるさと納税なら自己負担は2,000円ですから、こんなにうれしいことはありませんよね。

多くの宿泊地がありますが、ここでは代表的なものをご紹介いたします。

山梨県富士河口湖町

こちらは富士河口湖町にある「風のテラスKUKUNA」になります。24,000ポイントからの宿泊が可能です。

出典:ふるなび

この他にも素晴らしい温泉や旅館が揃っています。

京都府亀岡市

こちらは亀岡市にある松園壮になります。19,000ポイントからの宿泊が可能となります。

出典:ふるなび

この他にも各市町村で多くの宿泊先がありますので、一度、ふるなびのホームページをゆっくりと眺めてみるといいと思います。

ふるぽはJTBやるるぶと提携

ふるぽでは「JTB」や「るるぶ」などと提携して、ふるさと納税の寄付をした場所へ旅行をするためのクーポンを返礼品としてもらうことができます。

ふるなびと同様に多くの市町村への旅行クーポンを取り扱っています。

→ ふるぽの旅行クーポンはこちら

さいごに

ふるさと納税のポイント制について、まとめてみました。

通常のふるさと納税よりも、ポイントの方が格段に使いやすいと思います。

どんな返礼品が良いかわからないという場合や、年末のかけこみ時にはとても便利だと思います。

ぜひ利用してみてください。