私もついにiDeCoを始めました。始めた年から節税効果を受けられるので、始めるなら早くした方が断然お得です!
最初の手続きは少し面倒ですが、それは1度だけ。しっかりと説明しますので、参考にしてください。
確定拠出年金は国が作った超お得な制度!とにかく始めよう!
個人型確定拠出年金(iDeCo)は節税効果が高いため、とてもお得な制度です。
節税効果だけで拠出額の20%(収入により大小あります)にもなるような制度ですから、元本保証型の定期預金に預けるだけでもすごい利回りになるわけです。
当然、早く始めるほど節税の期間が長くなるのですから、早く始めるに越したことはありません。
ただし、申し込み関連はすべて書類でのやりとりで時間がかかります。後段でも説明しますが、迷っている人はまず必要な書類を取り寄せた方がいいでしょう。
それでは、iDeCoの始め方について具体的に説明していきます。
手続きの前に自分が「何号被保険者」で必要書類は何かを確認!
- 第1号被保険者は自営業、フリーランスなど
- 第2号被保険者はサラリーマンや公務員
- 第3号被保険者は主婦(夫)となります。
新規加入時の被保険者別の必要書類は以下のようになります。
新規加入時の必要書類 | |
---|---|
第1号(自営業、フリーランスなど) | 加入申込み書、本人確認書類 |
第2号(サラリーマン、公務員) | 加入申込み書、本人確認書類、事業所登録申請書兼第2号加入者に係る事業主の証明書 |
第3号(主婦(夫)) | 加入申込み書、本人確認書類 |
また、退職などに伴って確定拠出年金などの移換手続きが発生する場合は以下の書類が必要になります。
手続き | 届出書 |
---|---|
企業型の移換 | 個人別管理資産移換依頼書 |
運営管理機関の変更 | 加入者等運営管理機関変更届 |
厚生年金基金・確定給付企業年金の移換 | 厚生年金基金・確定給付企業年金からの移換申出書 |
サラリーマンと公務員は会社で記入してもらう書類がある!
サラリーマンや公務員は第2号被保険者となり、必要書類の中に「事業所登録申請書兼第2号加入者に係る事業主の証明書」というものがありますので、これは会社に記入してもらいます。
自分の勤務先や企業年金、企業型確定拠出年金の状況などを把握するものですので、必須になります。面倒ですが事前に担当部署を確認するなどして、スムーズに手続きを進められるようにしておくといいでしょう。
開始までの流れ
開始までの流れはおおむね図のようになります。
簡単に一つずつ解説していきます。
1. 運営管理機関を決める
最初にやるべきことは、運営管理機関を決めることです。運営管理機関とは、確定拠出年金の運用商品を提示したり、申し込みの窓口となる金融機関です。
掛け金を拠出する間、お付き合いする金融機関になりますので、手数料が安かったり運用商品の取り扱いが多いところがおすすめです。
2. 加入申込書を請求する
iDeCoの実施主体は国民年金基金連合会です。お役所ですのでネットでの申請はできません。紙に必要事項を記載して印鑑を押して提出しなければなりません。
加入申込み書は1で決定した運営管理機関に対して請求します。
請求したら2〜3日で書類が郵送で送られてきます。
3. 書類に記入して返信
必要書類については、前段に記載したとおりです。くれぐれもサラリーマンや公務員の人は職場で必要書類を記入してもらうことを忘れないようにしてください。また、この段階では運用商品を決める必要はありません。商品を決めるのは書類審査が済んでからになります。
以下、サラリーマンの方の書類を例に説明します。
個人型年金加入申出書
こちらの書類には氏名や引き落とし口座を記入します。
iDeCoの支払いを事業主払込(給与天引き)にする場合は、口座情報を会社に書いてもらう必要があります。
事業所登録申請書兼第2号加入者に係る事業主の証明書
赤で囲った部分だけ自分で記入して、その他の部分は会社に書いてもらいます。
ここで少し注意したいのが掛け金の納付方法についてです。名前を記載する欄の右側に払込みのチェック欄があります。
- 事業主払込
- 個人払込
それぞれ、概ね以下のような違いがあります。
内容 | |
---|---|
事業主払込 |
・掛け金は給与天引き ・年末調整が不要 ・払込証明書は発行されない。 |
個人払込 |
・自分の口座から引き落とし ・年末調整または確定申告が必要 ・払込証明書が発行される。 |
会社からの納付にすると、会社は一定の事務を負うことになりますが、こちらの申し出にかかわらず会社が難しいと判断すれば個人払込になることもあります。
会社はiDeCoに関して一定の協力義務があるのですが、会社の状況も認められるようになっています。
ある程度の規模の会社であれば、給与天引きにすることは問題ないでしょう。
なお、年末から年始にかけて会社から源泉徴収票をもらうと思いますので、iDeCoの掛け金が「社会保険料控除」の欄に含まれているか確認しておきましょう。(前年と比較するとわかりやすいと思います。)
引き落とし口座について
一部のネット系の銀行は国民年金基金連合会と口座振替の契約をしていない関係で、取り扱いができないところがありますので、注意が必要です。
4. 運営管理機関で確認
書類を返信したら、その内容は運営管理機関でチェックが入ります。内容に記入漏れや不備などがあれば返送されてきますので、書き直して再度送ります。
内容に問題がなければ、書類は運営管理機関から国民年金基金連合会へ送付されます。
5. 国民年金基金連合会で審査
ここではiDeCoの加入に関する審査が行われます。1〜2ヶ月ほどかかることもありますので、ここで差し戻しになってしまうと、かなり時間を取られてしまいます。
提出前の書類確認には十分に注意したいところです。
6. 口座開設通知・パスワードの通知
うまく審査が通れば「個人型年金加入確認通知書」「口座開設・インターネットパスワード」のお知らせの書類が届きます。
これでiDeCoの口座にログインすることができます。ログイン後には初期設定をしてその後に運用商品を決めていくことになります。
7. 掛け金の引き落とし、買い付け
掛け金の引き落としは書類が届いた月から始まります。審査のタイミングによっては、2ヶ月分が引き落とされることもあります。
そして、翌月になると自分で指定した商品の買い付けが実際に行われることになります。なお、この時に手数料などが差し引かれます。
実際にSBI証券に申し込んでみました!
私が実際に加入しましたので、その手続きをご紹介します。
こちらがSBI証券のiDeCoの入り口になります。ここから書類を取り寄せます。
こちらが届いた書類です。
- iDeCoのご案内・・制度の説明の冊子
- 加入申込書
- 確認書・・「iDeCoの内容をしっかり確認しましたね」という確認書類
- 運用商品一覧
- 提出書類の一覧など
書類の種類は多いですが、どれもわかりやすく書いてあります。
書類に記載して送付
私は第1号被保険者ですので、加入申込書、確認書に記入しました。
そして、本人確認書類として運転免許証のコピーを添付して返信しました。
SBI証券からメールで書類の受領の連絡
書類を返送して2、3日後に返送書類の受領のメールがありました。
ここから運営管理機関(この場合はSBI証券)での審査が始まり審査が終了すると、その後に国民年金基金連合会の審査となります。
SBIからパスワード・国民年金基金連合会から通知書が届く
審査が通過すると以下の書類が届きました。
最初の書類を送付したのが9月初めで、書類が届いたのが10月20日頃です。
最初に書類を送付してから2ヶ月弱かかりました。もう少し早く審査してくれるとうれしいですね。
ついにログインして銘柄を購入!
SBI証券の場合、iDeCoの運用指図や資産残高の確認などをSBIベネフィット・システムズへ委託しているため、ログインはそちらの画面からになります。
iDeCoで運用する商品はすぐに選べるのですが、実際に拠出する日は翌月になるようです。
こちらが掛け金の配分を決める画面です。
自分の金額の何%をどの商品に拠出するかを決めていきます。
現在が10月で初回の拠出予定日が11月14日になっています。申し込みが遅かったので年内に2回しか拠出されません。。。
節税対策でもあるので、申し込みが遅かったことに少し後悔があります・・・・
SBIの強みはやはり「ひふみ年金」があること!
私がSBIでiDeCoを始めようと思った理由の一つが「ひふみ年金」の存在です。
投信ではとても成績がいいので、どうしても外せません。
人気のランキングでも1位になっているようです。私もかなりの割合を「ひふみ年金」に入れました・・・
まとめ
個人型確定拠出年金・iDeCoの始め方について、まとめてみました。
国がやっていることなので、書類は紙での提出がメインとなり、審査にもかなりの時間がかかりました。
iDeCoを始めるか迷っている人は、先に書類を取り寄せておいた方がいいと思います。書類を取り寄せるのはタダですから、やっぱりやめたというのもアリです。
決断してから行動していると、実際に掛け金を拠出するのが遅くなってしまいますので、その分節税効果が少なくなりますので、注意してください。